約2割が重症化すると言われるやっかいな新型コロナウイルス感染症〜「コロナ報道辟易」、モヤモヤを解決するために

こんにちは。
埼玉県・蕨市議会議員の武下涼です。
久しぶりのブログ更新です。
今回は、新型コロナウイルスやそれをめぐる報道について、書いていきたいと思います。

軽症者が大多数で、重症化する方が約2割という「やっかいな感染症」

新型コロナウイルス感染症は、「軽症者が大多数」の一方で、1割から2割の方たちは「発症7日程度で呼吸困難感を覚え、重症化し、人工呼吸器などの集中治療管理が必要」となり、そして「一定数の方はどのような治療にも反応が乏しいまま、死亡してしまう」という、大変「やっかいな感染症」(※1)と言われています。

(※1)岩手県保険医新聞8月5日付 神戸大学大学院医学研究科 微生物感染症学講座 感染治療学分野 岩田健太郎教授

テレビを見ているだけで疲れる「新型コロナ報道辟易」

つい先日、武下は同年代の方々と新型コロナウイルスについて話し合う機会がありました。

知人

新型コロナのこと、テレビでやってるんだけど、同じような内容だったり、いったい何が重要なのか、よくわからないから、テレビ見るのやめたんだよね

知人

専門家って名乗ってるんだけど、どのくらいの専門家なのかわからないし、専門家によっても意見が違うし、統一したものってないの?とか思い始めると。。。

テレビを見ているだけで疲れる。「新型コロナ報道辟易」と言えば良いのでしょうか。

テレビの報道は、その時々のトピックに対して時間内に説明、解説するというものなので、どうしても体系的に理解しづらい条件があるかと思います。

ある事柄について、全体像がわからない状態で、その事柄の説明をされてもすぐに「なるほどそうか!」とはなかなかいかないものだと思います。

感染対策の要諦は「感染経路の遮断」(フランスの化学者・細菌学者 ルイ・パスツール)

フランスの化学者・細菌学者 ルイ・パスツールは、感染経路のない感染はなく、感染経路を遮断すれば、感染症の広がりは止まる、つまり、感染対策の要諦は、有効なワクチンがない場合は、「感染経路の遮断」に尽きるというもので、パスツールのこうした発見は、感染症学上の「真理」とも位置付けられるほど、確度の高い事実と言われているようです。

「テレビなどで喧しく議論されるあれやこれやの感染対策の是非」について、例えば、マスクやソーシャルディスタンス、ステイホーム、ロックダウン、検査と隔離、その全ては「感染経路を遮断し、感染の広がりを抑える」手段の一つに過ぎないものだ、と判断できれば、随分と頭の中がスッキリするものです。

各感染対策の是非は、「感染経路は遮断できているか」「やった努力に見合った成果がでているか」「対策のメリットがデメリットを上回っているか」という観点で

各感染対策の是非は、「感染経路は遮断できているか」「やった努力に見合った成果がでているか」「対策のメリットがデメリットを上回っているか」という観点を持つことで、詮無い議論に振り回されなくなるかもしれません。この観点も非常にスッキリして、モヤモヤをスッキリさせてくれそうです。

今日のブログは、『岩手県保険医新聞』に寄稿されていた岩田健太郎さんの論考を参考にさせていただきました。

岩田さんの論考はとてもスッキリしていて、読みやすく、ボクのブログを読むよりも、こちらをしっかり読んでいただく方が、当然ですが、感染対策を考える上で、有益で確実だと思います。