【2021年12月 一般質問】子供たちにとって過ごしやすいまちづくり、自治体広報のあり方について

発言通告

1 子どもたちにとって住みやすく、過ごしやすい環境づくりと、子どもたちの希望を創出できるまちづくりの一層の推進を
(1)子どもの貧困対策について
①「子どもの生活実態調査」(仮称)の検討の進捗状況はどのようか
②「子どもの居場所づくり」等に取り組んでいる子どもの支援団体やこれから立ち上げようとする支援者の取り組み等の把握はどのようか
③取り組みを進めている、または、進めようとしている個人・団体への支援を市としてどのように考えているのか
(2)すべての子どもたちが住みやすく、過ごしやすい環境づくりと、子どもたちの希望を創出するまちづくりの推進を
①本市の発達支援及び障害児福祉サービスにかかわる取り組みについてア 本市の現状と特徴及び課題について、また、政策及び施策の特徴はどのようかイ 発達支援及び障害児福祉サービスにおいて、埼玉県発達障害総合支援センターとの連携や支援ネットワークづくり、支援の担い手づくりが重要と考えるが、本市の考えはどのようか
②子どもたちの希望を創出できるまちづくりの推進についてア 本市の学習支援事業の対象は限定的であるが、事業目標のもとで、「自分の将来を考える 働く人の姿を見る 人の役に立つ喜び」が経験できるようにと、さまざまな機会の提供がされている。そこでの経験は、すべての子どもたちにとって、大切な体験的な学びに資するものと考える。このような機会を市の取り組みとしても展開していただきたいと考える。そこで、最近取り組まれた「蕨ブランドを学ぼうin東小」については、どのような目標があって企画され、その効果はどうであったか
2 コロナ禍において、一層の向上が求められる自治体広報のあり方について
(1)自治体広報の一つとしての『広報蕨』の編集方針について
①『広報蕨』は、市としてどのように位置づけており、編集方針・体制はどのようか。また、過去から現在において、編集方針・体制の変遷はどのようか。また、紙面改革はどのようなタイミングで行い、紙面に反映されているのか
②『広報蕨』の発行にあたり、情報収集や各部局等との連携や広報向上のための工夫はどのようか
③広報紙の分かりやすさの基準の一つとして、行政用語を「やさしい日本語」に表現を変えて伝えていく工夫も重要である。加えて、「やさしい文字」、ユニバーサル・フォントへの対応が必要と考えるが、本市の考えはどのようか
(2)自治体広報全般についての位置づけ・方針について
①『広報蕨』以外のメディアは現在、いくつ保有し、その保有しているメディアごとの位置づけや方針、所管部局及び権限の範囲はどのようか
(3)コロナ禍において、本市の広報が果たした役割や今後の課題をどのように捉えているか

登壇しての一般質問

◆1番(武下涼議員) 皆さん、こんにちは。日本共産党蕨市議団の武下 涼です。
 今議会において私の一般質問のテーマは、子どもたちにとって住みやすく、過ごしやすい環境づくりと、子どもの未来、子どもの希望を創出できるまちづくりの一層の推進を、2つ目に、コロナ禍において一層の向上が求められる自治体広報のあり方についてです。提案を交え、本市の考えを伺います。
 それでは、通告に従いまして、大きな1点目の子どもたちにとって住みやすく、過ごしやすい環境づくりと子どもたちの希望を創出できるまちづくりの一層の推進をについてです。
 私は、9月議会では子どもの貧困対策をテーマに一般質問を行いました。今回は、進捗状況や、また、子どもの居場所づくりという活動について、市の支援等について質問をさせていただきます。
 また、10月に私は、埼玉県発達障害総合支援センターを視察し、担当部長、また、センターで支援に携わる作業療法士の方からセンターの役割や施設設備の見学、体験等をさせていただきました。
 その後、県が主催する発達支援サポーター育成研修という3日間の研修を受けてまいりました。研修では知らなかったことがたくさんあり、たくさんの気づき、改めて知ることの大切さを実感いたしました。
 なぜ支援センターの視察、研修を受けようと思ったのかについてですが、お子さんの発達を気にされている保護者の方、また、障害児福祉サービスを利用している保護者の方のお話を伺う機会があり、私自身、実際の支援の現場というものを知らなかったため、まずは支援の現場を学び、それからいろいろな課題が見えてくるのではないかと思ったからです。
 これは次のテーマの話ですが、研修を通じて改めてユニバーサルデザインフォントが支援の現場でしっかり活用されていることを学び、そういった学びを通じて次のテーマ、自治体広報の質問とも関連をしてまいります。
 発達支援、障害児福祉の現場で実践されている取り組みの発展は、ひいてはすべての子どもたちの住みやすさ、過ごしやすさにつながるものだと考えます。
 以上の問題意識を述べ、質問をいたします。
 (1)子どもの貧困対策について。
 ①「子どもの生活実態調査」(仮称)の検討の進捗状況はどのようか。
 ②子どもの居場所づくり等に取り組んでいる子どもの支援団体や、これから立ち上げようとする支援者の取り組み等の把握はどのようか。
 ③取り組みを進めている、または進めようとしている個人・団体への支援を市としてどのように考えているのか。
 (2)すべての子どもたちが住みやすく、過ごしやすい環境づくりと子どもたちの希望を創出するまちづくりの推進を。
 ①本市の発達支援及び障害児福祉サービスにかかわる取り組みについて。
 ア、本市の現状と特徴及び課題について、また、政策及び施策の特徴はどのようか。
 イ、発達支援及び障害児福祉サービスにおいて埼玉県発達障害総合支援センターとの連携や支援ネットワークづくり、支援の担い手づくりが重要と考えるが、本市の考えはどのようか。
 ②子どもたちの希望を創出できるまちづくりの推進について。
 ア、本市の学習支援事業の対象は限定的であるが、事業目標のもとで「自分の将来を考える、働く人の姿を見る、人の役に立つ喜び」が経験できるようにと、さまざまな機会の提供がされている。そこでの経験は、すべての子どもたちにとって大切な体験的な学びに資するものと考える。このような機会を市の取り組みとしても展開していただきたいと考える。そこで、最近取り組まれた「蕨ブランドを学ぼうin東小」については、どのような目標があって企画され、その効果はどうであったか、お尋ねいたします。
 続いて、大きな2点目のコロナ禍において一層の向上が求められる自治体広報のあり方についてです。
 まず、本市の広報を担うメディアの1つであります広報蕨に期待したいことを述べさせていただきます。
 日本一小さな市の日本一優しくて市の魅力をグローバルに発信する広報紙として、一層の情報発信に努めていただきたい、そういう思いから一般質問をさせていただきます。
 この日本一優しいという言葉には、次の思いを込めています。1つは、だれにとってもわかりやすくて伝わるということ。2つ目は、市の魅力、魅力という言葉は、市の取り組みも含まれますが、市民の皆さんのそれぞれ取り組んでいる活動という基礎があってこそ、市の魅力がつくられていくのだろうと思っております。親しまれるための広報づくりとして、市民の顔や子どもが登場する紙面づくりが広報紙を手にとって読んでもらうための1つの工夫となっています。
 それからさらに踏み込んで、それぞれの関係性の見える、読み取れる写真や記事やレイアウトがとても大切になってくると思います。それは初めてこの広報紙の読者になっても「ああ、このまちは、こういうあったかさが広がっているんだ」「ああ、このまちは、課題はこういうところにあるんだけど、課題解決に向かって住民の方や市がこういうふうにかかわり合っているのか」「ああ、このまちは、まちづくりの発展のためにいろいろな方がかかわってまちづくりが進められているんだ」、こうしたことが伝わる広報紙というのは魅力的でありますし、大変わくわくいたします。
 では、本市の広報紙、広報蕨はどうなのかについてです。
 蕨の議会図書室にも昭和からの広報蕨が置いてありました。置いてありましたので、昭和42年から読み始めることにいたしました。
 昭和、平成と通して読み進めますと、蕨というのは本当に市民の活動、コミュニティが盛んで、そのような基礎が今に続いてきているんだなと感じられる、そのような紙面づくりでありました。
 また、地域の課題とどう向き合っているのか。例えばごみの出し方、収集、分別問題は、昭和の時代から、例えば昭和50年の広報を見ますと、「空き缶は空き缶かごへ」をメイン見出しに、「ごみに寄せる私の一言」という見出しで市民の声が多く載せられておりました。
 昭和59年の広報紙を見ますと、センセーショナルな「ごみは、税金を食う、年間4億円」という特集記事が出され、「私も一こと」と市民の声が掲載されておりました。この特集は4ページ立てで、「燃えないごみと燃えるごみを混ぜて出さない」という見出しをつけて、ごみの出し方、収集、分別のルールを守ることのメリットも打ち出しておりました。
 時計の針を進めると、「蕨みたまま」という企画が1991年4月号から始まりました。1人目は、スリランカから来られた方が登場しておりました。都内の日本語学校に通い、蕨のまちは落ち着くと。また、最近は、見知らぬ人からも「おはよう」「こんにちは」と声をかけられると、そういうような記事が掲載されておりました。
 この企画に続いて、「このまちに暮らして」というコラムが始まります。市内に住む外国人の方を紹介し、その思いを語ってもらうコーナーでした。
 これは多文化共生をともに暮らしていくというテーマで、広報紙の面からも支えていこうとする企画だったのではないかと読んでいて感じました。
 さらに時代を進めまして、私は、議会の中でたびたび市立病院の役割について一般質問をさせていただいております。2008年12月号の広報蕨は、日本広報協会主催の全国広報コンクールの写真の部で入選をいたしました。特選がトップなのですが、その次の1席に選ばれておりました。見出しは「すべては新たな生命(いのち)一人一人の生命のために」という見出しがつけられ、2ページを使って、蕨市立病院の分娩室で、赤ちゃんの産声が本当に聞こえるかのような1枚の写真が掲載されておりました。安心の医療体制を提供する様子や自治体病院を取り巻く厳しい状況についてもあわせて記事が掲載されておりました。
 こうして過去の広報蕨を見ていくと、社会課題、地域課題を提起し、どうすれば課題を解決できるのか、自治体の行政情報を伝える役割を基本として、さらに報道という視点も広報蕨にはあるんだと、過去の号を読み進めていく中で、そのように感じました。
 さて、今回の一般質問を行う上で、7つの自治体に自治体広報の広報力向上の取り組みについて聞き取りを行いました。
 それは、過去と現在とでは本質的な点においては変わらないところもあるのでしょうが、時代、環境も含めた変化により、自治体の広報のあり方もより市民のために、広報力の向上が求められているのではないかと考えています。
 今回、聞き取りを行う上で基準にさせていただいたのは、日本広報協会が主催する「全国広報コンクール2021年の審査」において広報紙の部で入選された自治体とユニバーサルデザインフォントを導入した自治体へ聞き取りを行いました。応対をしていただいた担当者、担当課ですが、当然、広報・広聴を担う部署でありましたが、それぞれ特徴もございました。
 北海道の当別町は、広報紙にUDフォントを取り入れ、ホームページにアクセスしてもらえるように見やすいツイッターの取り組み、ホームページの更新は各課が更新できるような仕組みだったのを変更して、政策広報課がホームページの見やすさ、統一性などの向上を図るため、一括して管理する方式に切りかえたなどのお話も伺いました。
 情報発信で日本一を総合戦略に掲げた茨城県の行方市は、全庁的に行政文書を含め、UDフォントを導入した自治体でした。
 UDフォントの効果については、三重県いなべ市と実証研究を行い、結果としてさまざまな面において、その効果が実証されたというものでした。三重県いなべ市は、広報紙の名前を情報誌「Link」というふうに名づけておりました。これは絆がつながりを築いていく役割を担うといった役割が広報紙にあると位置づけて、表紙にもそのフレーズが明記されておりました。
 そのほかには神奈川県小田原市、静岡県富士市の担当から取り組みを伺い、両市ともより広報紙が届くようにと、コンビニやスーパーに配架していること、宮崎県登米市、愛媛県内子町、内子町での聞き取りでは、担当者からZoomでやりとりをしませんかと逆提案をいただきまして、聞き取りはZoomオンラインで行うこととなり、広報のあり方について資料を提示していただきながらお話を伺いました。
 ご協力いただいた自治体の事例についてはこの後、答弁をいただいてから再質問で提案を交えつつ、あわせて事例を紹介したいと思います。
 聞き取りにご協力いただいた自治体担当者の方へ、コロナの出現から広報力向上について見直したり、何か検討していることはありますかと質問をしました。担当者の方は、情報発信のあり方を市民のためになるように、既存の媒体を磨くこと、新たなSNSを活用することなど、さらに検討していくというお話は、どの自治体担当者も話されておりました。
 また、紙の広報紙は引き続き向上させていきたいというお話もどの自治体もされておりました。
 デジタル化についても手段であり、ベースは市民のためになることと話しておられました。
 そこで改めて本市の広報全般について質問いたします。
 (1)自治体広報の1つとしての広報蕨の編集方針について。
 ①広報蕨は、市としてどのように位置づけており、編集方針・体制はどのようか。また、過去から現在において編集方針、体制の編成はどうなのか。また、紙面改革はどのようなタイミングで行い、紙面に反映されているのか。
 ②広報蕨の発行に当たり、情報収集や各部局外等との連携や広報向上のための工夫はどのようか。
 ③広報紙のわかりやすさの基準の1つとして、行政用語を「やさしい日本語」に表現を変えて伝えていく工夫も重要である。加えて、「やさしい文字」ユニバーサルデザインフォントへの対応が必要と考えるが、本市の考えはどのようか。
 (2)自治体広報全般についての位置づけ・方針について。
 ①広報蕨以外のメディアは現在幾つ保有し、その保有しているメディアごとの位置づけや方針、所管部局及び権限の範囲はどのようか。
 (3)コロナ禍において本市の広報が果たした役割や今後の課題をどのようにとらえているのか。
 以上で、登壇しての質問を終わらせていただきます。

【答弁】健康福祉部長

◎健康福祉部長  私からは、健康福祉部所管のご質問にご答弁申し上げます。
 初めに、1番目の子どもたちにとって住みやすく、過ごしやすい環境づくりと子どもたちの希望を創出できるまちづくりの一層の推進をについての1点目、子どもの貧困対策についての①「子どもの生活実態調査」(仮称)の検討の進捗状況につきましては、支援体制の整備計画策定に伴い、実態把握と支援ニーズの調査を実施している県内の自治体の状況を把握するなど、調査・研究を進めているところでございます。
 次に、②のうち、子どもの居場所づくり等に取り組んでいる支援団体の把握についてでありますが、児童福祉課では、現在市内で活動している団体として、夕方からの居場所づくり「ぽっかぽか」を把握しているところであり、今後もわらびネットワークステーションの登録団体の情報を活用するなどし、子どもの居場所づくり等に取り組む団体の把握に努めてまいりたいと考えております。
 次に、③のうち、取り組みを進めている団体への支援についてでありますが、本市は、第2期蕨市子ども・子育て支援事業計画に基づき、子どもの貧困への対策として、子ども食堂実施団体等への支援を実施することとしており、児童福祉課では児童扶養手当の受給者へ子ども食堂の情報を提供するなど、支援を必要とする人と支援団体をつなげるといった支援を行ってまいりました。
 さらに今年度は、つながりの場づくり緊急支援事業として、夕方からの居場所づくり「ぽっかぽか」が実施する子ども食堂でのフードパントリーや小学校高学年から高校生までを対象とした学習支援を市からの委託事業として実施していただくことで、団体への支援を図っております。
 次に2点目、①発達支援及び障害児福祉サービスにかかわる取り組みについて、アの本市の現状と特徴及び課題について、また、政策及び施策の特徴でありますが、発達支援の取り組みとしては、障害の早期発見から早期療育につながる支援として、乳幼児健康診査や保護者からの相談支援、保育園や教育センター、障害児福祉サービス事業所等の関係機関との連携による療育支援体制の充実を図っており、中でも戸田市と共同で設立し、運営の補助をしている児童発達支援センターあすなろ学園は、地域の中核的な療育支援機関として専門性の高い療育を初め、家族支援、巡回相談等を含む地域における療育支援を実施しており、本市の取り組みにおける特徴の1つと認識しております。
 障害児福祉サービスの取り組みとしては、市内における地域資源の充実に努めており、障害児福祉サービスを行う事業所の数が第1期蕨市障害児福祉計画の期間内、平成30年度から令和2年度に4カ所増加しております。
 課題としては、療育を必要とする方が年々ふえていることにより、障害児通所給付費が平成30年度と令和2年度との比較で1.4倍となったことや、医療的ケア児、重症心身障害児、発達障害児など、支援ニーズの多様化や専門化に対応する地域資源の確保などがあります。
 本市の政策及び施策の特徴とのことでございますが、「コンパクトシティ蕨」将来ビジョン後期実現計画において障害者支援をテーマとして掲げ、蕨市障害者計画において、基本方針の1つとして障害児支援の充実を掲げ、その目標として療育・教育の充実と子どもの成長への支援の充実を定め、さまざまな施策を進めることにより、障害のある子どもや発達に課題のある子どもが健やかに成長していけるよう、成長の段階に応じた切れ目のない支援体制を整え、計画の基本理念である「障害のある人とない人が地域でともに支え合うまち わらび」の実現を目指すことと考えております。
 次に、イの埼玉県発達障害総合支援センターとの連携や支援ネットワークづくり、支援の担い手づくりが重要と考えるが、本市の考えはどのようかについてでありますが、埼玉県発達障害総合支援センターでは、発達障害の支援ができる人材育成のための研修実施、保護者への支援、地域の療育機関への助言等を行っており、市は、必要に応じて情報交換や紹介などの連携を図っております。
 また、発達障害のある方にかかわる支援ネットワークづくりについては、南部保健所管内精神保健福祉連絡会、地域自立支援協議会、要保護児童対策地域協議会など、既に活動しているネットワークを活用し、支援の担い手づくりについては、埼玉県発達障害総合支援センターを初め、さまざまな機関が開催する研修等への参加を関係機関に働きかけてまいりたいと考えております。
    〔市民生活部長 登壇〕

【答弁】市民生活部長

◎市民生活部長  私からは、市民生活部所管のご質問にご答弁申し上げます。
 1番目の1点目、子どもの貧困対策についての②子どもの居場所づくり等に取り組んでいる子どもの支援団体やこれから立ち上げようとする支援者の取り組み等の把握はどのようかと③の取り組みを進めている、または、進めようとしている個人・団体への支援につきましては、関連がございますので、一括してご答弁申し上げます
 市では、わらびネットワークステーションにおいて地域や社会のための活動に取り組んでいる市民活動団体のほか、これからこうした活動を始めようと考えている団体などに対して、市民活動にかかわる情報発信や相談受付、活動のネットワーク化、さらには活動を支える人材や団体の育成などの支援を行っており、このうち子どもの居場所づくりに取り組む団体としては、現在1団体を把握しており、これから立ち上げようとする団体については、わらびネットワークステーションで市民活動を応援・支援していることなどの取り組みに関し、各公共施設での案内チラシの配架、わらびネットワークステーション情報紙や市ホームページへの掲載などにより積極的に啓発しながら、新たな団体の発掘に努めているところであります。
 市といたしましては、子どもの居場所づくり等を含めた地域におけるさまざまな課題に対して取り組んでいる団体や取り組みを始めたいと考えている団体が意欲的に活動を行えるよう、その団体に必要な支援を行ってまいりたいと考えております。

【答弁】教育部長

◎教育部長  私からは、教育委員会所管のご質問にご答弁申し上げます。
 1番目の2点目、すべての子どもたちが住みやすく過ごしやすい環境づくりと子どもたちの希望を創出するまちづくりの推進の②ア、「蕨ブランドを学ぼうin東小」の目標と効果についてでありますが、東小学校第3学年の総合的な学習の時間において、地域の人や産業、伝統文化にかかわり、地域を支える人々の活動を知り、地域に親しみ、さらに発展させていこうとする態度を育成することを目標に実施されたもので、市内の7つの事業所にご協力いただき、校内において子どもたちが実際に蕨ブランド認定品に触れながら、事業所の方々から商品に対する思いや商品開発の苦労などを伺いました。
 現在、子どもたちは、授業の中で、どうすれば蕨ブランドがもっと広まるかについて話合いを行っており、今後、事業者の方々に向けて発表を行う予定であると伺っております。
 現時点で明確な効果は申し上げられませんが、子どもたちからは「今まで余り知らなかった蕨ブランドをたくさん知ることができた」「働くことの楽しさを知ることができた」などの感想が上がっているとのことで、目標の達成に向け、主体的に学ぼうとする力ははぐくまれているものと考えております。

【答弁】総務部長

◎総務部長  私からは、総務部所管のご質問にご答弁申し上げます。
 2番目、コロナ禍における自治体広報のあり方についての1点目、広報蕨の編集方針についての①市としての広報蕨の位置づけ、編集方針・体制、紙面改革についてでありますが、毎月1回発行し、市内全世帯にお届けしている広報蕨は、市の取り組みについて市民の皆さんに知っていただき、身近に感じてもらうことで、市民と行政との信頼関係を築くために欠かすことのできない市の中心的な広報媒体の1つとして位置づけております。
 編集方針としては、市民に親しまれる広報紙を掲げ、行政情報をわかりやすくお伝えすることはもちろん、市民の皆さんと一緒にまちづくりを進めていこうと、市民の皆さんの声や活躍する姿を紹介するなど、毎回多くの方々に登場していただいているのが特徴であり、長年、担当職員が情報収集から取材、写真撮影、レイアウト構成、原稿作成まで一括して手がけております。
 その体制としては現在職員4人で業務を進めており、広報蕨のほか、テレビ広報ハローわらび、蕨市公式ホームページなどの作成を行っております。
 また、紙面改革については、高齢化の進展などの社会情勢を踏まえながら、これまで文字サイズの拡大や紙面のカラー化などを行ってまいりました。
 ②情報収集や各部局等との連携、広報向上のための工夫につきましては、日ごろから各部局等と連携して情報を収集するとともに、市民の皆さんの声を直接聞く取材活動を行いながら編集作業を進めております。
 また、編集技術等の向上のための研修会への参加に加え、書籍や他自治体の広報紙などを参考にしながら、魅力ある広報紙づくりに日々努めているところでございます。
 ③「やさしい日本語」やユニバーサルデザインフォントへの対応につきましては、日ごろから広報紙の作成において市民の皆さんにわかりやすい文章の作成を心がけているところであり、今後も引き続きそうした点に注意しながら紙面づくりを進めていきたいと考えております。
 また、高齢者や視覚障害者など、多くの人が読みやすいように工夫された書体であるユニバーサルデザインフォントにつきましては、現在紙面の一部で活用しておりますが、さらに読みやすい紙面にしていくために、今後はその割合をふやしていくよう検討していきたいと考えております。
 2点目、広報蕨以外のメディアについてでありますが、秘書広報課所管の媒体として、広報蕨のほか、テレビ広報ハローわらびや蕨市公式ホームページ、蕨市公式ツイッターなどがあり、例えばホームページやツイッターは、より迅速な情報提供を、テレビ広報は、映像でまちの話題などをわかりやすく親しみやすく伝えるなど、各種媒体の特徴を生かしながら市の取り組みや地域の情報などを発信しております。
 そのほか安全安心推進課所管の媒体として、防災行政無線及びその放送内容を配信するメールやファクシミリ、ツイッター、緊急情報などを配信するヤフー防災などがあるほか、各担当部局が発行している情報誌などもございます。
 3点目、コロナ禍において本市の広報が果たしている役割や今後の課題につきましては、昨年来、新型コロナについて市民の皆さんへの迅速な情報提供が求められている中、蕨市公式ホームページを中心に必要な情報を随時適切に発信してきたところであり、令和2年度は前年度に比べ、アクセス数が2倍以上になるなどニーズが高かったものと認識しております。
 また、広報紙やテレビ広報においても、それぞれの特徴を生かしながら情報発信を行うことができたと考えております。
 今後の課題としては、必要な情報を一人一人の手元に、より確実に届けていくため、引き続き各担当部局とも連携しながら、適切な媒体を活用し、より多くの市民の皆さんに伝わる情報発信に努めてまいります。
 以上でございます。

再質問

市としての市民活動の推進体制と子どもの居場所づくりの団体

◆1番(武下涼議員) 丁寧にご答弁いただきましてありがとうございました。再質問のほうに移らせていただきます。通告どおり再質問させていただきたいと思います。
 その前にちょっと事例を紹介させていただきたいと思います。2019年に市民活動ネットワークフォーラムが開催されまして、このフォーラムは、2年連続で居場所づくりが行われたというふうに理解しておりますし、2019年のときには私も参加をさせていただきました。
 夕方からの居場所づくりみんなの食堂「ぽっかぽか」さんから取り組みの活動報告がされました。その後、大阪の西成区の「さとにきたらええやん」という映画を鑑賞したということがありました。
 それから、改めて読ませていただきたいと思うんですけども、今、私の手元に2011年7月号の「皆さんの市民活動を応援します わらびネットワークステーション」の広報蕨の記事が私の手元にございます。少し読ませていただきたいんですけども、本当に市民活動を盛り上げるために、このステーションが開設され、併設され、市と協働でつくり上げていくということが強調されておりました。
 蕨市出身でコミュニティビジネスの専門家である方がアドバイスもしたということでお話がされておりました。
 わらびネットワークステーションは、蕨市が元来コミュニティが豊かなまちということを踏まえて、単に市内の市民活動団体の情報を収集し発信するだけでなく、それぞれの団体を横につなげ、ネットワークを広げていくという横軸の支援、基軸を有しているという点に可能性を感じますというふうに期待を述べておりました。
 ただし、ネットワークは単純に広げることを目的とするのではなく、蕨のまちをどのようにしていくのかという明確なビジョンを持つことが重要となります。明確なビジョンを皆さんに示して、共感や賛同を得られれば、一体感が生まれ、蕨の地域力の向上につながっていくと思います。
 加えて、この施設が駅前の好立地にあることから、蕨の魅力を高めながら、その魅力を市外にも発信することで、市外からも人材を呼び込めればなおすばらしいですねというふうに、当時、非常に期待を寄せられたステーションの開設だったというふうに思います。これはちょっと共有したいと思いました。
 再質問のほうなんですけども、改めてこのネットワークステーションにおいてまず事例を伺いたいと思います。市民活動の情報収集発信、活動のネットワーク化、活動を支える人材や団体の育成、活動に関する相談の受付を行っているというお話もありました。
 近年ではどのような市民活動を行っているのか、伺いたいと思います。また、どのような課題があると担当課のほうで認識されているのか、改めてお話をいただきたいと思います。


◎市民生活部長  まずネットワークステーションとして行っているものといたしましては、ネットワークステーションに登録していただいている市民活動団体に対しまして活動のスキルアップを図るための市民活動セミナーというものを行ったりですとか、また、市民活動に興味のある方、あるいはこれから活動を始めようとお考えになっている方、それから、現在活動を行っている方などに対しまして、市民活動に関心を持ってもらうための市民活動ネットワークフォーラム、こういったものを開催するなどして活動団体のサポートを行っているというところでございます。
 また、課題につきましては、この活動をされている方々の高齢化というところが1つ課題でございます。そういったものに対して若い方にどういうふうに参加していただくか。あるいはコロナ禍ということで、近年で申し上げますと、活動がどうしても縮小されたり、あるいは休止されたりという状況が見受けられる中で、そういった中での活動方法をどうするべきかというものが課題になっているというところでございます。


◆1番(武下涼議員) 状況等ありがとうございました。課題のほうも時代とともに高齢化の課題というのがやはりあるんだなということも改めてわかりました。
 そこで、少し認識のほうをお伺いしたいんです。ネットワークフォーラム、2019年は居場所づくりというテーマで行われました。先ほどもだれ一人取り残さない社会の実現というお話もありまして、子どもの貧困対策というのは大変重要な新しい行政の課題とも言われていますが、以前からある行政の課題だというふうにもあります。
 そこで、改めて市民生活部市民活動推進室におかれましては、部としてこの子どもの貧困対策、それを支援する団体のどうやって機運を醸成していくのかと。例えばフォーラムをまた開催して位置づけて、現状がどうなのか。今お話ありましたけども、子ども食堂さんを担っているのは1団体ということでありました。多分非常に重要な役割を担っているというふうに私は理解をしておりまして、その意味でも活動の担い手づくりというのが本当に大切になってくるんだと思います。機運醸成をつくり出す取り組み、フォーラムもそうですけども、一層進めていただきたいというふうに考えておりますが、担当のほうの認識はどのようにあるのか、お答えいただけたらと思います。


◎市民生活部長  市民活動推進室、そして、そこで所管しておりますわらびネットワークステーションにおいては、先ほどもご答弁させていただきましたとおり、子どもの貧困も含めたさまざまな地域の課題に対して取り組んでいる団体、それから、これから活動を始めようとする団体に対しまして応援し、サポートを行っているということを基本にしております。
 その中で、確かにこの子どもの貧困という問題が近年非常に大きな課題として上がってきているところでございますので、市民活動推進室としましては、そういった課題を含めまして、さまざまな分野においての活動に引き続き必要な支援を行ってまいりたいと考えております。


◆1番(武下涼議員) ありがとうございます。今回の質問については、健康福祉部児童福祉課と市民活動推進室にまたがるような質問になっております。
 そこで、また児童福祉課のほうにその課題のほうをお尋ねしたいんですけども、もう一度改めて確認をしたいんですが、既にある支援団体において子どもの居場所づくりにかかわって、近年の支援事例はどのようかということと、結果として補助金を使ってこういうことができますよということは、なるにはなるとしても、活動団体の負担にも一方ではなるおそれもあります。そのあたりの状況等もあわせてお伺いできればと思います。


◎健康福祉部長  実施している団体の支援ということで、先ほども登壇で申し上げましたけど、子ども食堂の情報を児童扶養手当受給者に提供して、マッチングというか、活用していただくために受給者に情報提供してきたと。それから、今、実際やっている10月から来年の3月まで、市の委託事業としてフードパントリー、学習支援事業をお願いしているといったこと。
 それから、先ほどもありましたけど、先月、市職員から自宅にある食材の寄附を募りまして、集まった食材を蕨市職員フードドライブ活動ということで、その食材を夕方からの居場所づくり「ぽっかぽか」さんに提供させていただいたと、お届けさせていただいたというのがございます。
 市内には1団体ということもございまして、食材の提供者や利用者がふえているといった状況がございまして、支援の範囲を広げることが難しくなっているという、そういった話も伺っているという状況でございます。


◆1番(武下涼議員) 状況等ありがとうございます。支援団体さんがかなり担っているというお話と大変厳しい状況があるんだなというふうなお話が今の答弁の中でわかりました。
 この子どもの居場所づくりにかかわって、例えば県内でいえば富士見市は、子どもの貧困対策整備計画を策定した上で実態調査も含めて行っております。行政の規模が違うということはありますけども、子ども食堂の担い手の団体というのが12団体市内には存在するというところであります。まずこれは事例として紹介していただきたいですし、今後、蕨のほうでどのように貧困対策を進めていくか、または調査のほうを進めていくかということで参考にしていただきたいということをまず述べさせていただきます。
 加えて、私はやはり支援団体が市民の中でつくっていきたいというようなうねりが起こるということは、とても大事なことだというふうに私自身は思っているんですね。
 そこで、改めてこういった設立への機運醸成だったり、実際そのことによって支援団体の設立数がふえることについて、市にとってはどのような効果が期待されているとか、期待しているとか、そういったようなお考えがあればお答えいただければと思います。


◎市民生活部長  子どもの居場所づくりを含めました団体への支援ということでお答えさせていただきますと、登壇でも申し上げましたとおり、まずこちらとしましては、さまざまな媒体等を使いまして活動を考えていらっしゃる団体等に対する積極的な啓発を行っていくことが大事かなというふうに思っております。
 もう一方で、もう既にこれから立ち上げたいと思っていらっしゃる方に関しましては、個別に相談を受け付けまして、その設立に当たり必要となる各種情報でありますとか、関係する担当部署というのがありますでしょうから、そういったところにつなげるといった活動を行いまして、そういった団体に対する支援というものを行ってまいりたいと考えております。
 また、そういう団体の設立数がふえることについての効果ということで、こちらにつきましては、ふえることによりましてさまざまな地域課題について必要なノウハウを持った団体がそのスキルを活用し、地域課題を解決していくことで、結果として住民主体のよりよいまちづくりを進めることができるというふうに考えますし、それがまたひいては地域の活性化につながるという効果が期待できるのではないかと考えております。


◆1番(武下涼議員) ありがとうございました。児童福祉課所管のほうでもお伺いしたいんですけども、さっき子ども食堂の支援に当たっては児童福祉課のほうから支援を行っていくというようなお話がありましたので、児童福祉課においてもその効果についてどのように考えているのか、ご答弁いただけたらと思います。


◎健康福祉部長  市内に1カ所ということでございますので、やはり支援の範囲を広げることが難しくなってきているということも若干伺ったりしておりますので、やはり居場所づくりにかかわる新しい団体がふえるということは利用機会の増加につながるということでありますので、望ましいことではないかというふうに考えています。


◆1番(武下涼議員) ありがとうございます。やはり団体の設立が望ましいというのは、私も同じような考えを持っております。
 やはりこうしたネットワークを広げていくということで子どもの生活環境であったり、子どもの将来にかかわるというのも大切な団体づくりだというふうに思っております。
 今回、市民活動推進室と児童福祉課にまたがる質問を行いました。そこで、もう一回改めてお聞きしたいと思います。蕨市子ども・子育て支援事業計画の中に、蕨市ももちろん、子どもの貧困への対策ということで総合計画を立てられているという大きなくくりの中で、どういう課が連携するのかというふうに書かれております。
 ただ、この(2)の子どもの貧困への対策について、やはり市民活動においてのかかわりもありますので、私はそこに市民活動推進室も児童福祉課と並んで明記する必要があるんではないかなというふうに考えておりますが、そのあたり各部長の考えをお聞かせいただけたらと思います。


◎健康福祉部長  第2期蕨市子ども・子育て支援事業計画、そこでは子どもの貧困への対策として、子ども食堂実施団体等への支援ということで児童福祉課という所管で計画をつくっております。
 令和2年度からスタートしている計画でございますけれども、この計画に基づいて市内でも食堂がだんだん輪が広がってきたという経過がございます。
 市民活動推進室との連携というのも当然、大事なことでございまして、連携があって、より輪が広がっていくんじゃないかなというふうには感じました。
 今後、子ども・子育て支援事業計画においても市民活動推進室が実施する役割のほかにもいろいろなメニューがございます。ですから、子ども食堂の部分においても計画の見直し等がある際には、連携について改めて全庁的に確認して、具体的この事例については市民活動推進室とも協議しながら計画をさらによりよいものにしていきたいなと思っています。


◎市民生活部長  市民生活部としましても、この計画については、現状は所管課ということで、児童福祉課さんのほうで調整をされて、そういった取り組みをされるというふうな位置づけになっているかと思いますが、今お話がございましたとおり、今後、見直し等を行う中で連携ということがあるのであれば、そういった内容に応じた見直しというのもあるのかなということで、そこは所管課と協議をしてまいりたいと考えております。


◆1番(武下涼議員) ぜひ協力連携をよろしくお願いしたいということを重ねてお願い申し上げます。
 次の質問に移りますが、子どもの貧困対策整備計画というのは、富士見市はそれを掲げたということで、人的体制もあるという中でこういうふうな取り組みがされたというふうに私は理解をしております。
 蕨市においても貧困対策においては、やはり自治体の人的体制もまた重要な課題なんではないかなというふうに思っております。計画策定だったり、計画の推進であったり、やはり自治体がイニシアチブを発揮して取り組む部分ももちろんあると思いますので、そうした人的体制というところでどのような考えをお持ちなのか、お尋ねをいたします。


◎健康福祉部長  富士見市の例をご紹介いただいたところでございますけども、この第2期の蕨市子ども・子育て支援事業計画においては、子どもの貧困への対策という項目も方針を掲げたところでございます。これを取り組むに当たって、当然、人的体制いろいろな部分で必要になるとございます。ただ、計画のほうにはそういった部分は掲げてはいないんですけれども、担当レベルでも必要な人的体制は当然認識しておりますので、そこら辺は常に対応していきたいなと、計画を進めていく上で必要な人的体制はしっかりと部内でも検討していきたいというふうに考えています。


◆1番(武下涼議員) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
 この子どもの貧困に関する質問については、次の質問で終わらせていただきたいと思っております。
 先ほど機運醸成というところでお話をさせていただきました。私はそういう意味でいうと、自治体広報の質問と今後の質問と重なる点ではあるんですが、やはり広報を通じた、例えば広報蕨であればしっかりとした特集を組んで、団体が今、1団体しかないのであれば1団体が今、蕨の子ども食堂を支えているんだとか、そういった特集も組めるんではないかなと。そういう中で人がその記事を見たときにどういうふうに支援をしていこうかというふうな動きが出てくるんではないかと。広報によるまちづくりというのも大変重要な私はテーマなのではないかなというふうに思っておりまして、その特集を組むというところで、ぜひ組んでいただきたいというふうに思います。
 企画の紙面の編集の割り当てとかあるかとは思うんですが、それは置いておいて、どういうふうに特集を組んでいきたいかとか、そういうふうな思いがあれば、ぜひ部長の答弁をお聞きしたいと思います。


◎健康福祉部長  広報紙のほうでは毎月特集記事だったり、企画もののテーマがいろいろとあります。子どもの貧困というのも1テーマになるのかなというふうには考えます。
 特集記事、編集においては秘書広報課のほうで、いろいろな課題のテーマを毎月検討してやっていますので、市の課題なんかも含めていろいろなものの課題を取り上げていますので、秘書広報課へテーマの材料となる情報提供はしていきたいなと。秘書広報課さんのほうで広報紙の編集過程でどういったアレンジにするのかというのは、お話を伺いながら連携していくということになると思いますけど。


◆1番(武下涼議員) ぜひそのあたりの連携もよろしくお願いいたします。
 続いて、(2)のすべての子どもたちが住みやすく、希望を創出するまちづくりの推進をのところにかかわって再質問させていただきたいと思います。
 まず私は、県の発達支援センターのほうに研修を受ける中で、サポート手帳というものがございます。これ議長のほうに許可を得まして、参考資料として提示させていただきたいということで許可を得ていますので、改めてお示ししたいと思います。
 これが今、県のほうで活用が呼びかけられているサポート手帳であります。この中には子どもを乳幼児期から切れ目のない支援をしていくために、また、保護者の方がここに記録することによって、絶えず現場で起きているのがスクールソーシャルワーカーさんであったりとか、絶えず機関と機関をまたぐごとに全く同じような話を繰り返し繰り返ししなければならないというような、そういったご自身にとってはつらい思いをされながら支援機関とかかわるということもございました。
 その意味でこのサポート手帳というのは、一貫した支援をつなぐということで、幾つかの記入用紙がありまして、そこを記入して関係機関に渡せばスムーズな支援につながるということで、活用が呼びかけられておりました。
 ぜひそのサポート手帳の活用を強めていただきたいという、こちらも議長の許可を得ました。これは県のほうで配布していますサポート手帳のポスターということになっています。これは実はもう一枚ありまして、こちらはサポートカードということで、受診時等のサポートのお願いということで書かれている、これもポスターであります。これ2つ合わせるとハート形になるということで、こちらも工夫はされているんです。目にちゃんと入るように、目立つように、こういうハートマークになるように、こういったデザインをされたポスターなどをつくられているということでして、ぜひそういったポスターの啓発、なかなかサポート手帳をお渡ししようというところで、支援の現場では、なかなかどう渡そうかというところで微妙な状況があるということもありますので、やはりそういったサポート手帳を利用しやすいという環境づくりというのが大切になってくるんではないかなというふうに思っていますので、まずその啓発に当たって、ポスターの掲示等もそうなんですけども、ぜひ活用していただきたいということを思っているんですけども、担当のほうのお考えはどのようか、ちょっとお聞きしたいと思います。


◎健康福祉部長  サポート手帳につきましては、福祉総務課の窓口で希望される方には配布しているといった状況でございます。
 今、ご紹介あったように、必要とされる方の目にとどまるように、関係機関と連携してさらに周知を図っていきたいなと思っています。


◆1番(武下涼議員) ありがとうございます。例えばポスターの掲示の協力だったりというのは、やはり親子で来る場所ですとか、例えば民間施設の場合としてはあるかもしれません。JRにそういったポスターを掲載してほしいとか、そういった働きかけをぜひしてほしいなということで、これは要望として述べさせていただきます。
 次に、第6期の蕨市障害福祉計画と第2期の障害児福祉計画というところで、本市の目標設定が定められております。
 ここで改めてお聞きしたいのは、ペアレントトレーニング、ペアレントプログラム等の支援プログラムだったりとか、ペアレントメンターとか、ここについても目標値が設定されております。これについて近年の傾向であったり、課題はどのように認識しているか、まずそのあたりをお話を伺いたいと思います。


◎健康福祉部長  ペアレントトレーニング関係のご質問でございました。こちら目標を掲げているところですけども、国の障害福祉計画に係る基本指針が一部改正されたことに伴いまして、今年度令和3年度からの計画において新たに設定された項目となります。なかなかコロナ禍で難しい状況でございますけれども、少しでも目標に達するよう、今年度からの計画でございますので、進めているといった状況でございます。


◆1番(武下涼議員) ありがとうございます。ペアレントトレーニングとはどういうものかということなんですけども、ペアレントトレーニング、古いんですね。1960年代からアメリカのほうで発展してきたという支援方法でありました。ペアレントトレーニングで子どもの行動変容というふうに言われていますけど、目的として、親が褒め方や指示などの具体的な養育スキルを獲得することを目指していくと。専門家による療育場面でのトレーニングだけでなく、親が日常生活で子どもに適切にかかわることができるようになることで子どもの行動改善や発達の促進が期待できるということで、これまでも多くの研究でペアレントトレーニングは親の養育のスキルの向上だったり、またはこういった養育過程の中での親御さんのストレス改善につながるということで効果が出ているということでありました。
 蕨市のほうで新しくこういった設定をしたということでありますし、ただ、なかなか人材が確保できないということは国のほうからも言われておりまして、どうしても自治体任せというところが課題として出てきている問題ではあるかと思います。
 引き続き地域の皆さんの力をかりるような形で、こういった支援の輪を広げられるように取り組みを進めていただきたいということをまず要望させていただきたいと思います。
 それで、障害児支援の提供体制について、これもまた計画のほうに定められておりますので、伺いたいんですけども、繰り返しになりますけど、地域のネットワークというのは大変重要な役割を果たしております。
 ここでちょっと伺いたいんですが、障害福祉においてもケースワーカーが配置されております。現在の体制、つまり、何でケースワークを行っているかということなんですね。それぞれの担当世帯合わせて、改めてお聞かせいただきたいんですけども、ケースワーカーに期待されていること、役割はどういうことを求められているのか、また、どのような事例に向き合って援助を行っているのか、事例とあわせてお伺いしたいと思います。


◎健康福祉部長  ケースワーカーでございますけども、現在2人で地区を分けて担当しているということでございます。
 ケースワーカー1人当たりの手帳所持者数は1,131人なんですけども、1人当たりのサービス利用者数は200人といったところでございます。
 ケースワーカーに期待される役割ということでございましたが、やはり障害があるお子さんや保護者と向き合い、その人の抱える課題を解決できるよう、またその人らしく生きて暮らせるよう援助する役割を担っているといったことで理解しております。
 事例ということでお伺いしましたが、発達の段階とか、障害の特性で異なるといった状況で、一概には言えないんですけども、お子さんも保護者の方も多くの悩みや不安を抱えて相談に来られているといった状況ではございます。

◆1番(武下涼議員) ありがとうございます。参考例としましては、生活保護のケースワーカーは1人当たり80世帯、60世帯というような基準が都市部によっては示されております。
 ただ、今の状況を聞くと、多分国の制度の問題もあると思うんですけども、大変業務的にはかなり偏りのあるといいますか、かなり負担を担っているというところもありますので、改めてそのあたりの人的拡充というのも大事なテーマには、何せニーズが、給付の高まりもあるということですので、人的確保も大切になってくるんではないかなというふうに思っておりますが、そのあたりの考えをお聞かせいただけたらと思います。


◎健康福祉部長  障害福祉にかかわるケースワーカーの配置基準、今、議員が言われたように、自治事務ということで基準がないというところでございます。
 ただ、ここのところ、サービス利用者がふえているといった現状でございます。2人というところでございますけども、より効率的に、知識も得ながら対応しているといった現状ではございます。


◆1番(武下涼議員) 給付の伸びというのは見込み量ということで計画のほうにも示されておりました。
 ただ、伸びは年々増加していくという状況でありますので、そのあたりも注視しながら、人的確保・拡充ということはぜひ考えていただきたいというか、それらも含めて計画を進めていただきたいということを要望させていただきたいと思います。
 ちょっと時間も迫ってまいりまして、この質問はこれで終わらせていただきたいと思います。引き続き地域のネットワークづくりについて進めていただきたいということを要望させていただきます。
 次に、「蕨ブランドを学ぼうin東小」について再質問させていただきたいと思います。
 登壇で答弁をいただきましたけども、もう少し詳しくお話を伺いたいと思います。その授業の進行に当たっては、担当の教員さんもかかわっていると思いますので、教員の視点からどのようにとらえられているのか、少しお話をいただきたいと思います。


◎教育部長  もともとこれは小学校の総合的な学習の時間の中で蕨について学んで、それを自分のものとしていって、意欲的に態度を育成していくということが目的でありますので、学校によっては、今回、東小のほうでは蕨ブランドということで学習のほうをしておりますけども、ほかの学校では蕨の歴史について学ぶということで、歴史民俗資料館へ出向いたりとか、あとはその他わらびりんごの生産団体の方から話を聞いたり、さまざま学校によって取り組みが違っておりますので、その点はご理解いただきたいと思います。
 そういった意味で、授業で当然、担任のほうが指導してやっていくわけですけれども、今回、東小学校の担任の先生からは、子どもたちは、事業所の方々へ提案を最終的には行うということで、新たなアイデアを再度出し合ったりして活発に話し合う姿が見られるなど、子どもたち一人一人が自分の課題として大変意欲的に取り組んでおり、担任としてはできるだけ子どもたちの願いをかなえてあげたいなというふうに思っているというご意見を伺っております。

  
◆1番(武下涼議員) ありがとうございました。大変大切な時間だったんだなというふうにお話を聞いて理解をいたしました。
 そこで、改めて市内の業者の皆さんの協力を得たということで今回の授業が行われたということですけども、アポイントメントや企画の構成ですとか、いろいろ教員としては大変な部分があったんではないかと思いますけども、そのあたりはどのように取り組まれたのか、進めていったのか、そのあたりの状況をお聞かせください。

◎教育部長  今回、東小学校でこの取り組みの実施に当たっては、市役所の商工生活室のほうと連絡をとって、商工生活室のほうで蕨市にぎわいまちづくり連合会の協力も得ながら、参加してくださる事業所、また、日程調整等を行っていただいたというふうに伺っております。
 また、商工生活室の職員につきましては、「蕨ブランドを学ぼうin東小」の実施に当たって、事前に蕨ブランド認定品の解説を行ってもらったり、あとは8日水曜日に中間発表においても子どもたちの発表に対しての講評等協力というか、参加をしているというふうに聞いております。


◆1番(武下涼議員) ありがとうございます。商工生活室との連携があったということで、市民生活部のほうの所管にお伺いしたいと思いますが、例えば職員さんの講演もあったということなんですけども、今回の授業がよりよいものとなるように心がけた点や実行した点をぜひお話として伺いたいと思います。
 また、朝日新聞にこの報道が載っていました、記事として。これはプレスリリースも行ったということなのか、そのあたりのことも事情も含めてお話を伺いたいと思います。


◎市民生活部長  今回の件につきましては、まず東小学校から依頼があったときに、担当課としましても学習したことの発表だけに終わるのではなく、何か形に残るものになればと思いまして、先生方と事前に打ち合わせをさせていただいております。
 そうした中で、蕨ブランドについては、ただ見るではなくて、じかに見ていただいてさわってもらって、そのよさを実感していただこうということで、それについては事業所のほうに訪問ということも考えたんですが、このコロナ禍ということで、なかなかそれが難しいという状況でもございましたので、体育館などでの展示会という形を企画させていただきまして、10月29日に7事業者が一堂に会する形での展示会ということで実施をさせていただいたところでございます。
 また、プレスリリースにつきましては、秘書広報課のほうでケーブルテレビで取材したほか、各新聞社にファクス等で送信を行いました。実際には展示会のほうは記者のご都合がつかずに取材が実現しなかったんですが、その後の中間発表会というのがございまして、そちらのほうに記者に来ていただきまして、記事のほうの掲載に至ったという経過でございます。


◆1番(武下涼議員) 商工生活室と教育委員会の連携というのが大変大事なことだったと思いますし、こういった事例は大変大事な取り組みだったと思いますけども、大切なモデルとも言えるかと思います。改めて教育のほうの受けとめをお聞きできたらと思うんですが、よろしいですか。


◎教育部長  教育委員会といたしましては、登壇でも申し上げましたけれども、総合的な学習の時間においてこのような形で授業のほうを実施したということで、実際にその中で事業所の方のお話、また、蕨ブランドに直接触れることから得られる感動や、自分たちが蕨ブランドをより広めたり、よいものにできたりするかもしれないというようなリアリティが子どもたちの学習意欲や学びの習得につながっていくなど、成果が大いに考えられております。大変有意義な取り組みであったというふうにとらえております。


◆1番(武下涼議員) ご答弁ありがとうございます。
 それで、市民生活部の所管の商工生活室のほうに聞きたいんですけども、今回の取り組みは、将来のまちづくりの発展、すぐに結果が出るというわけではないんですけども、将来のまちづくりにとっても大変大切な取り組みだったんではないかなと思いますし、今、教育のほうからも子どもたちにとっても体験として非常に有意義な時間だったということでもありました。
 改めて商工生活室として、こうした授業への依頼があった場合に、協力できる仕組みだったり、また、こういうことなら協力できますよということをぜひ示していただきたいというふうに思うんですけども、それも大切だと思うんですけども、どのようにとらえているか、考えているか、お聞かせいただけたらと思います。

◎市民生活部長  今回のテーマが蕨ブランドということでしたので、所管します商工生活室がその中で携わらせていただいたところでございますが、今後のそういった依頼に対しては、内容に応じていろいろな仕組みも考えられるのかなということで、先ほど教育部長からもお話ありました、今回も商店街連合会が母体となっています蕨市にぎわいまちづくり連合会にご協力いただきまして、この事業を実施できたわけですけども、こういった商店でありますとか、商店街に深く携わっていらっしゃる連合会の方々にご協力をいただきながら、いろいろな形での子どもたちとお店とのマッチング、こういう仕組みというのは考えられるのかなというふうに思っておりますので、今後の事業への依頼に応じながら適切に対応していければなというふうに考えております。


◆1番(武下涼議員) ありがとうございました。よりそのまちづくりだったり、子どもの就労機会だったり、いろいろな体験の場ということで、引き続き連携していただいて取り組みを進めていただきたいということを要望いたします。
 ちょっと市長にお尋ねをいたします。今回、子どもの貧困であるとか、障害のある子どもたちへの支援ということで質問させていただきました。こうした取り組みの発展というのは、ひいては子どもさん全体の住みやすい環境づくりに資するものだというふうに私は考えております。全般的にですけども、改めて頼高市長の考えをお尋ねしたいと思います。
    〔頼高英雄市長 登壇〕


◎頼高英雄 市長  今回、子どもたちをめぐるいろいろな課題について総合的にご質問いただいて、子どもの貧困だったり、障害であったり、居場所であったり、そうしたさまざまな困難を抱える子どもたちを支援していくことについてと。非常に幅広いテーマで、どういう切り口で答弁するかというのはなかなか難しいんですけれども、改めて言うまでもなく、すべての子どもたちが健やかに育つまちというのは、子ども自身、子どもの親はもちろん、市民共通の願いでありますし、そんなまちをみんなが過ごしやすい、住み心地ナンバーワンを目指すと私申し上げていますけど、そういうまちにつながりますし、私が市長就任以来掲げてきたあったか市政という暮らしを支え、心が通い合うまちづくりの一番大事なテーマだというふうに思っています。
 子どもたち、今回は貧困であったり、居場所であったり、発達障害も含めた障害を抱える子どもたちのお話いただきましたけど、そうした子どもたちというのは、まさに行政が丸ごといろいろな形でかかわって、その健やかな成長を支援してきているというふうに思っています。
 ざっと言いますと、これ非常に課だけのレベルでいっても、本当に多方面なかかわりがあるわけですね。児童福祉課でいえばもちろん保育園を通じての、あるいはそうした中での子どもたちの育ちを支援しているのはもちろんなんですけれども、子ども家庭総合支援拠点というのを今回つくって、子どもの貧困はここが所管するということも明確にして、ここだけで完結はもちろんできないんですけども、そうしたものもほかの課と連携して取り組んでいくことであったり、あるいはひとり親家庭がいろいろな意味でいろいろ経済的な困難も含めて抱えている、これを支援するのは、今は児童福祉課が窓口になって、ひとり親世帯の家賃補助なども実情に合わせて少し使いやすくするとか、そんなことにも取り組んでいます。
 もう1つは保健センター、あと児童虐待の問題もこれは子ども家庭総合支援拠点、つまり児童福祉課がメインでは所管するんですが、これはそれこそ保健センター、学校教育、保育園、いろいろな部署と連携をしながらという対応になってきています。
 保健センターでいえば、子育て世代包括支援センターというのをつくって、そこに人も配置して、早い段階から妊娠・出産の段階から切れ目なく支援をしていこうと。その中で、特別な支援が必要な方についてはまた総合的な支援を図っていこうじゃないかということであったり、新生児訪問をすることで、あるいは健診に来ない子どもたちに対する支援であったり、そういう形でも取り組んでおりますし、市民活動推進室でいえば、まさに子ども食堂を初め、そういう市民活動の方々と連携して、そういう貧困対策だけじゃないですけど、子どもたちがいろいろな人間関係を、貧困というのは経済的な貧困だけじゃないので、家庭も含めて子どもの育つ環境としていろいろな課題があるという中で、子ども食堂に通うことで食の面でもちろん支援になるだけじゃなくて、そこにその子の役割というか、居場所になって自己肯定感につながるというか、そんな話も聞いていて、子ども食堂をお手伝いする側に子どもがそういう立場でどんどん積極的に来てもらっている事例を何度も聞いていますので、この子ども食堂のかかわりでもいろいろな課がかかわってきているんですね。そういう場所をどうしようかというんで、最初は西公民館の調理室とかを使えるようにしようじゃないかということから始まって、今度はいろいろ活動がふえてきて、町会の皆さんとの連携で町会会館を使わせてもらったり、いろいろ広がってきています。もちろんアナウンスというか、そんなことも先ほど部長が答弁したようなかかわりを持ってきています。
 教育委員会はもちろん、学校教育を初め、発達支援教育、この間、特別支援教育支援員を配置したり、特別支援教室もこの間相当ふえてきているわけなんですね。もちろんそういう取り組みもありますし、福祉総務課は、障害のある方々の直接の所管でありますし、あすなろ学園というのは、地域で今、子どもの発達支援を担ういろいろな施設がふえてきていますけど、あすなろ学園というのは非常に長い歴史があって、その中核的な児童発達支援センターとしての役割。従前は通う子どもだけが対象だったのが今は訪問して、例えば保育園に行って、そこでそういう課題を抱える子たちの支援を保育士さんと一緒に支援したりしてやると、そんなことも今始めてきておりますし、生活支援課について言えば、生活困窮者支援の一環としての学習支援であったり、最近ではフードパントリーであったり、そういうことも行っています。
 蕨は、町もコンパクトですけれども、こういう各課の横の連携というのは非常にとりやすいと。今回は広報の問題も取り上げていただいていますけど、広報部署とそういう部署の連携も非常にとれていますので、そういう子どもたちのいろいろな取り組みに光を当てる広報的な支援といいますか、紹介するという活動も行っていますので、そういう総体的な活動を通じて、そういう問題を抱えている方が必要なところにたどりつきやすくする、あるいは行政やいろいろな取り組みの側からそういう方々に逆に声をかけるということも含めて、いろいろ困難を抱えている子どもたちが健やかに育つ、そのことを通じて、蕨そのものがすべての市民にとって住みやすいまちになるような、そういう取り組み、そんな思いで、これまでも取り組みを進めてきましたし、これからもいろいろ課題ありますけれども、そんなまちづくりをさらに前進をさせていきたいなと、そんなふうに考えています。


◆1番(武下涼議員) ご答弁ありがとうございました。引き続きそういった優しさがあふれるまちづくりを前に進めていただきたいというふうに思います。
 次に、自治体広報のあり方について再質問に移らせていただきます。
 まずちょっと確認をさせていただきたいんですが、蕨の歴史、昭和40年代から見ていきますと課題提起型、課題共有型、なかなかセンセーショナルな見出しもつけられておりますので、改めて過去と比較して蕨の今の広報の位置づけ、特集の組み方、そういうことも含めて、多分同じ答弁になるかもしれませんが、もう一度お聞きしたいと思います。


◎総務部長  登壇でもご答弁させていただきましたけれども、まず市民の皆さんに行政情報、行政情報といいましても、いわゆるその市民の皆さんから納めていただいている税金の使い道、こういったものをわかりやすくお伝えしていくということはもちろんなんですけれども、蕨について知っていただく、それから身近に感じていただくということですね。そういう中で、市民と行政との信頼関係を築いていくということがまずございます。
 それから、これも登壇で申し上げましたけども、紙面に多くの市民の声を掲載させていただいているということです。これは声を紹介するのはもちろんですけども、紹介するに当たっては声を聞くということも取材を通してしていますので、こういうことから、さまざまな市の抱えている課題であるとか、そういったことを共有していただくという機会にもなりますので、そういった面で市民の皆さんと一緒にまちづくりを進めていくと、こういうことが長年においてずっと蕨の広報づくりに流れているものだということでございます。


◆1番(武下涼議員) ありがとうございました。
 続いて、記事というお話もありました。テーマ記事や囲み記事、コラム記事というものがありますね。例えば500回を超える「わが家のアイドル」という記事がございます。長年続いた記事もございまして、先ほど私も登壇のほうで紹介しました「この地域に暮らして」というようなコラムもありました。このコラムを大切だなというふうに思っているんですけども、このコラムの連載中止であったりとか企画というのはどういう基準で考えられているのか、お尋ねしたいと思います。


◎総務部長  これについては、それぞれコラムに、それぞれの目的といいますか、コラムをやっていく意味合いというのを持っているわけなんですけれども、それを変えていくということについては、当初、その目的を持っていますから、それがおおむね達成できたであろうというところ、この辺のところの見極めから、その都度判断をして、そのコラムをそこで終了させたり、また新しいコラムに移行したりということをやっているということでございます。


◆1番(武下涼議員) 過去のコラムを見ましても現代にまた大事な課題が載っているということもありますので、引き続きそういう過去の経過も踏まえながら、ぜひ一歩踏み込んだ、さらに広報の向上を要望したいと思います。
 広報向上のための取り組みということで少しお尋ねしたいんですが、住民モニタリング制度だったり、新入職員研修とか行っているところもあるんですが、蕨市はどうですか。


◎総務部長  まず住民のモニターというのは、かつてこれは蕨市でもやっておりましたけれども、これにつきましては、実際には取材活動という広い範囲の中で、それをこなしていくということもモニターじゃなくても市民への取材を通してできるということもありましたので、そのところは今現在は行っておりません。
 それから、職員への研修の関係でしょうか。これにつきましては、研修としては、新規採用職員研修の中で広報・広聴について研修をさせていただいております。その中で、職員に伝えていることは、職員一人一人が広報・広聴の担当なんだということは伝えさせていただいていますということでございます。


◆1番(武下涼議員) 大変大切な取り組みだと思います。引き続き継続した取り組みをということ、あと住民モニタリングも大事だと思いますので、ぜひ検討していただきたいなと思います。
 ここで紹介させていただきたいと思います。これがユニバーサルデザインフォントということで、見やすくしているということであります。
 あとカラーユニバーサルデザインというような考えもあります。こういった色弱の方にどうやって見やすい広報を届けるのかということも大事になっております。このあたりどのように今考えられているのか、計画されているのか、お尋ねをいたします。


◎総務部長  まず、ユニバーサルデザインフォントについては登壇でもお話ししたとおり、一部使用していますので、この割合については高めていきたいというふうに考えております。
 それから、カラーですね。ユニバーサルデザインということですけれども、これはもちろん、いろいろと視覚的に障害をといいますか、見づらいという方もいらっしゃいますので、そういったものはきちんとそれにのっとった形でカラー対応していきたいと、このように考えております。


◆1番(武下涼議員) 引き続き対応等をお願いいたします。
 ちょっとここで確認ですが、有事のトラブルがあったときに、ホームページがサーバーダウンした場合はございますか。そのあたりの対応の仕方とかというのは議論されていますでしょうか。


◎総務部長  サーバーダウンについては、これは情報管理室のほうとの連携ということになると思いますので、早期復旧をするということに尽きるかと思いますけれども、そのような形の対応ということで今考えているところでございます。

◆1番(武下涼議員) ありがとうございます。サーバーダウンというのも起こり得るというところで、SNSを活用しながら情報発信に努めていく自治体もございますので、ぜひそのあたりも含めて、体系的に蕨のメディアが市民に活用されるように、ぜひ自治体としても一層の努力をお願いしまして、要望いたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。