【2022年12月議会】食育・オーガニック給食の導入に向けて、個人情報保護法制度、駅前再開発事業周辺エリアの交通安全対策強化を

【発言通告】

1 生きる力を育む「食育」の一層の推進について

(1)本市食育推進計画に基づく取り組みと到達点、及びどのような課題があると考えるか
(2)食育推進施策の展開について
 ①家庭における食育、学校及び保育所や公的機関等における食育、地域における食育等の取り組みの発展や支援、多様な連携が必要と考えるが、本市の考えはどのようか
 ②近年「オーガニック給食」を実施している自治体が広がりはじめている。本市は有機農産物・食品の効果についてどのように考えているのか。また、学校給食・保育所等に有機農産物・食品を導入するにあたり、課題があるとすればどのようなことが考えられるか

2 本市の個人情報保護制度と制度運用にあたっての市民関与について

(1)蕨市個人情報の保護に関する法律施行条例において、どのような検討が行われてきたのか。また、審議会の関与はどのようになるのか
(2)情報主体である市民が「自己情報コントロール権」を行使する上では、個人情報保護制度の周知・啓発が必要と考えるが、これまでどのような取り組みを行ってきたのか

3 本市の交通安全対策について

(1)第11次交通安全計画が策定され、蕨駅西口地区市街地再開発事業に関わっては、自転車駐車場の整備について明記されたが、周辺歩行者の安全対策、道路における安全対策については、この間どのように検討し実施されたのか
(2)第5期埼玉県通学路整備計画が策定されているが、関係機関との連携、市としての対応状況はどのようか。また、整備計画に記載のない改善要望、例えば信号のない歩道の安全対策、及び市道における道路標識・路面標示等の要望をどのように把握しているか。さらに、道路標識・路面標示の修繕頻度及び拡充の考えはどのようか

【登壇しての一般質問】

◆1番(武下涼議員) おはようございます。日本共産党蕨市議団の武下 涼でございます。
 今議会においての私の一般質問のテーマは、1番目に食育について、2番目に個人情報保護制度に関わって、最後に、交通安全対策の大きく3点であります。
 それでは、通告に基づき、順次質問いたします。
 まず1点目の生きる力を育む「食育」の一層の推進についてでありますが、本市は、第2次わらび健康アップ計画、健康増進計画の一分野として、「食生活・食育」の項目を「食育推進計画」として位置づけており、また、本市の説明によれば、食育と健康づくりは密接に関連していることから、食育に関する施策を総合的かつより効果的に推進していくために食育推進計画と健康増進計画を一体として策定したと書かれております。
 近年の国の動向、農林水産省などの施策を確認しますと、食育施策の内容には、生産者と消費者の交流促進、環境と調和の取れた農林漁業の活性化といったテーマも目立つようになり、また、自治体の取組事例も多く示されるようになりました。
 本市の計画が2022年度までとなっておりまして、次期計画についてより充実した食育推進計画を策定していただきたいと考え、以下質問いたします。
 (1)本市食育推進計画に基づく取組と到達点及びどのような課題があると考えるか。
 全体の状況をお聞きしまして、(2)食育推進施策の展開について。
 ①家庭における食育、学校及び保育所や公的機関等における食育、地域における食育等の取組の発展や支援、多様な連携が必要と考えるが、本市の考えはどのようか。
 ②近年、オーガニック給食を実施している自治体が広がり始めている。本市は、有機農産物・食品の効果についてどのように考えているのか。また、学校給食、保育所等に有機農産物・食品を導入するに当たり、課題があるとすればどのようなことが考えられるか。個別の施策に関わってお聞きいたします。
 2点目の本市の個人情報保護制度と制度運用に当たっての市民関与についてであります。
 2021年5月19日に公布されましたデジタル社会の形成を図るための関係法律の整備に関する法律により、個人情報保護法が改正をされました。これは個人情報保護法、行政機関個人情報保護法及び独立行政法人等個人情報保護法の3本の法律を1本の法律に統合するとともに、地方自治体の個人情報保護制度についても統合後の法律において全国的な共通ルールを規定し、全体の所管を個人情報保護委員会に一元化とするものであります。
 この法改正により全国の自治体に影響を及ぼす部分については、2023年4月1日に施行され、これを受け、全国の地方自治体でおのおの運用してきた個人情報保護制度、既存の条例を廃止しまして、新たな法律に基づく条例を制定する必要に迫られております。
 (1)では、蕨市個人情報の保護に関する法律施行条例においてどのような検討が行われてきたのか。また、審議会の関与はどのようになるのか、お聞きいたします。
 次に、(2)情報主体である市民が自己情報コントロール権を行使する上では、個人情報保護制度の周知・啓発が必要と考えるが、これまでどのような取組を行ってきたのか、お聞きいたします。
 最後に、本市の交通安全対策についてであります。
 蕨駅西口地区市街地再開発事業に伴う工事期間中の近隣への影響と対策については、9月議会においては鈴木 智議員から質問、要望などを行っております。
 引き続き今議会においても対策の充実を求めていくことを話し合い、改めて質問いたします。
 私からは、市全体の交通安全対策と計画、その中での西口地区市街地再開発事業に伴う工事期間中の影響を考慮した対策、その必要についてお聞きいたします。
 (1)第11次交通安全計画が策定され、蕨駅西口地区市街地再開発事業に関わっては、自転車駐車場などの整備について明記されたが、周辺歩行者の安全対策、道路における安全対策については、この間どのように検討し、実施されたのか。
 (2)第5期埼玉県通学路整備計画が策定されているが、関係機関との連携、市としての対応状況はどのようか。また、整備計画に記載のない改善要望、例えば信号のない歩道の安全対策及び市道における道路標識・路面標示等の要望をどのように把握しているのか。さらに道路標識・路面標示の修繕頻度及び拡充の考えはどのようか。
 以上、登壇しての質問を終わります。
    〔健康福祉部長 登壇〕

【答弁】健康福祉部長

◎ 健康福祉部長  おはようございます。私からは、健康福祉部所管のご質問にご答弁申し上げます。
 1番目の生きる力を育む「食育」の一層の推進についての1点目、本市食育推進計画に基づく取組と到達点及びどのような課題があると考えるかについてでありますが、食生活は、多くの生活習慣病の予防のほか、生活の質の向上及び社会機能の維持・向上の観点からも重要であり、食育は、健康づくりと密接な関係にあることから、より効率的、効果的に健康づくりを推進するため、健康増進計画に食育推進計画の内容を盛り込み、第2次わらび健康アップ計画として策定し、推進しております。
 計画に基づく主な取組といたしましては、離乳食講習会等の母子保健事業、成人健康栄養相談や特定保健指導等の成人保健事業を行う際に食育の説明や食事バランスガイドを用いた指導等を行っております。
 到達点としては、食育の内容を知っている人の増加や朝食を欠食する子どもと若い世代の減少、適切な量と質の食事を取る人の増加等を成果指標としております。
 計画策定時の課題としては、全国と比較して食育の内容を知っている人の割合が低いことや、朝食を欠食する若い世代が多いことが挙げられております。
 次に2点目、食育推進施策の展開についての①家庭における食育、保育所や公的機関等における食育、地域における食育等の取組の発展や支援、多様な連携についてのうち、家庭における食育につきましては、まず保健センター、児童福祉課、学校給食センターの管理栄養士が連携して、朝食・昼食・夕食の3食をしっかり取ることや、主食・主菜・副菜をそろえたバランスのよい食事について、身近な給食メニューを題材にするなどして幼児や小学生とその保護者を対象とした保育園食育講座や小学生食育講座、幼児食育講座を開催しております。
 また、毎月の成人健康・栄養相談や毎週火曜日と木曜日の午前中に保健師、栄養士による電話相談などを通して、家庭における食育を推進しております。
 また、公立保育園における食育につきましては、「だしで味わう和食の日」を実施したり、園庭で野菜を栽培したり、「食育だより」を発行したりするなどの取組を行っております。
 地域における食育につきましては、地域で活躍されている食生活改善推進員の皆さんの会としての活動を支援しているほか、この3年間は開催できておりませんが、健康まつりの中で食育に関する啓発を行うなど、機会を捉えて取り組んでおります。
 次に、②有機農産物・食品の効果をどのように考えているのかについてでありますが、有機農産物・食品は、国の基準に基づき、化学的に合成された肥料及び農薬の使用を避けることを基本として、環境への負荷をできる限り少なくする方法で生産され、自然資源の循環によって支えられていることから、人にも環境にも優しい農産物・食品であると考えております。
 また、有機農産物・食品を保育所等の給食に導入する課題につきましては、現在の有機農産物・食品は、生産、流通量が少なく、安定した供給が見込めるかどうかや食材料費が上がることなどが課題として考えられます。
    〔教育部長 登壇〕

【答弁】教育部長

◎ 教育部長  おはようございます。私からは、教育委員会所管のご質問に順次ご答弁申し上げます。
 初めに、1番目の2点目、食育推進施策の展開の①学校における食育等の取組の発展や支援についてでありますが、学校給食では、児童・生徒が健全な食生活を実践できることを目的に、学校給食を生きた教材として活用した食に関する取組を行っております。
 内容といたしましては、年間指導計画に基づき、各学校において栄養教諭等による栄養指導を実施しているほか、自宅でも給食の味が再現できるよう、ホームページに献立のレシピを公開するなど、情報の発信を行い、家庭との連携を図っております。
 また、埼玉県では、地元農産物の一層の活用を図り、ふるさとへの愛着を深める学校給食活動を推進していることから、当市におきましてもわらび農産物直売所のご協力の下、市内の農家で収穫された身近な食材であるタマネギ、ジャガイモ、白菜などを学校給食に活用しております。
 地域の農家の方と連携をした地場産野菜の使用については、収穫量などの課題を検討しながら、児童・生徒と地域の絆を深めていくためにも今後も積極的な活用に努めてまいりたいと考えております。
 次に、②有機農産物・食品の効果及び学校給食に導入する場合の課題についてでありますが、有機農産物等についての考えや課題については、先ほど健康福祉部長が登壇で申し上げたとおりであります。
 学校給食で有機農産物等の食材を先進的に導入している自治体もあることは承知しておりますが、蕨市では限られた予算の中で、安全・安心な給食を実施している現状を踏まえ、有機農産物等を使用した給食については、今後、調査・研究してまいります。
    〔総務部長 登壇〕

【答弁】総務部長

◎ 総務部長  おはようございます。私からは、総務部所管のご質問にご答弁申し上げます。
 2番目の本市の個人情報保護制度と制度運用に当たっての市民関与についての1点目、蕨市個人情報の保護に関する法律施行条例においてどのような検討が行われてきたのかにつきましては、市内部で法施行後の対応について他市の動向を注視するなどしながら素案を作成し、本年7月に蕨市情報公開及び個人情報保護審議会に諮問し、条例制定案について妥当であるとの答申をいただいた後、9月にはパブリック・コメントを実施し、条例案の検討を行ってきたところであります。
 また、審議会の関与につきましては、これまでは条例により、個人情報の保有、収集、目的外利用、提供などの個別事案について審議会の意見を聞くこととしておりましたが、法では、このような個別事案について審議会による審議は不要であるとしていることから、市といたしましては、その取扱いに必要が生じた場合には、国の個人情報保護委員会に助言を求め、引き続き個人情報保護制度を適正に運営してまいりたいと考えております。
 次に、2点目の個人情報保護制度の周知・啓発のこれまでの取組につきましては、市の公文書に記録された自分の情報について開示、訂正、または利用停止を求める手続について市ホームページにおいて案内しているほか、制度の運用状況について毎年広報蕨6月号及び市ホームページに掲載し、周知を図っております。
    〔市民生活部長 登壇〕

【答弁】市民生活部長

◎ 市民生活部長  おはようございます。私からは、3番目、本市の交通安全対策についてご答弁申し上げます。
 1点目の蕨駅西口地区市街地再開発事業周辺の歩行者や道路における安全対策についてでありますが、蕨駅西口地区市街地再開発区域においては、再開発組合により、本年8月17日から一部道路を封鎖し、既存建築物等の除却解体工事が進められているところでありますが、安全対策の一環として、一部交差点に視認性の高い透明の仮囲いを設置し、歩行者や通行車両の交通事故防止を図るとともに、仮囲いの周辺に照明灯を設置するなど、歩行者や通行車両の安全に配慮しております。
 また、工事車両は駅前広場を通過しないように設定するとともに、工事現場の出入口等には交通誘導員を適切に配置するなど、安全な交通環境の確保に努めていただいております。
 そのほか解体工事に伴い、一部民営駐輪場が閉鎖されたことから、駅構内及び工事区域において駅周辺の民営駐輪場位置図並びに収容台数の案内を行うなど、放置自転車対策にも取り組み、安全な歩行空間の確保に努めてまいりました。
 次に、2点目の第5期埼玉県通学路整備計画策定における関係機関との連携、市としての対応状況についてですが、埼玉県では、通園・通学時の未就学児や児童・生徒の交通安全を確保するため、通学路等における交通安全施設等の点検を行う通学路安全総点検を県主導の下、国、県、市及び警察等の関係機関が連携し、平成14年以降5度にわたり実施してきたところであります。
 この点検では、各自治体の教育委員会や保育園担当部署が各学校や保育園等で実施した点検表を取りまとめて所管する県の整備事務所に提出し、道路管理者や警察など、施設の管理者ごとに分配された後、管理者等が関係機関と調整しながら対策案を検討した上で、県により通学路整備計画が決定されております。
 令和3年度に実施した点検に対しましては、令和4年度から令和8年度までの第5期通学路整備計画が策定され、蕨市においては歩道の段差解消や区画線の引き直しなど、45件の対策事項のうち、既に令和3年度末までに9件の対策を完了しており、残りの36件につきましても計画に基づき、完了に向けて対策の推進に努めているところであります。
 なお、1年に1回程度、さいたま県土整備事務所管内、地区通学路安全検討委員会が開催され、対策完了箇所の報告や計画の見直し、意見交換などを行いながら、計画どおり交通安全対策が推進されるように関係機関で連携を図っております。
 また、整備計画に記載のない改善要望等をどのように把握しているか。さらに道路標識、路面標示の修繕頻度及び拡充の考えはどのようかについてでありますが、年度ごとに市内5地区の交通環境を整えることを目的とした交通事故多発地区整備事業において警察や教育委員会、交通関係団体とともに実地点検を行い、状況把握に努め、改善を図っているほか、市民からの指摘や要望に対し、所管部署が現場確認を行った後、必要な対策を図っております。
 また、道路標識、路面標示の修繕頻度及び拡充につきましては、警察、県、市など、各所管が異なることから、頻度の把握は難しいものがありますが、工事地区内複数箇所をまとめて標示塗装や交通事故発生危険箇所等に対する個別整備を実施するなど、状況に応じて工事を実施しております。
 今後におきましても悲惨な交通事故を一件でも減らすべく、関係機関と連携を図りながら、人と環境に優しい道路交通環境の整備を一層推進してまいりたいと考えております。

再質問

食育の推進、蕨市の取り組み

◆1番(武下涼議員) ご答弁いただきましてありがとうございました。
 それでは、通告に従いまして順次再質問をさせていただきます。
 まず食育のことに関わってですけれども、この計画を定められまして自治体の食育を考える上では、やはり学校給食であったりとか、保育所での給食を起点にするのが最も分かりやすいかなと思いますし、農林水産省のほうでも食育推進施策、これを見ても具体的取組の柱にも、こうした学校給食ですとか、保育所での給食というのが柱になっています。
 学校給食の年間の提供回数なんですけれども、埼玉県の各自治体の平均回数というのが大体小学校で187回、中学校が188回というふうな平均回数が出ていまして、単純に小学校であれば、6年間を掛けますと1,122食、中学校であれば3年間を掛けまして564食と。一人一人の児童・生徒の食事を支えているというのがよく分かる数字だと思います。
 また、保育所においては、開所日が月曜日から土曜日、この1日の保育所の流れを見ますと、例えば水分補給でありますとか、昼食の給食、おやつというものもありまして、これらも含めて食育という広い観点から見ますと、食育の活動に含まれますから、1日に3つの食育になっているとも言えます。
 ここで少しお尋ねをしたいんですが、保育所の取組についてもう少し深くお尋ねしたいと思います。事前にヒアリング等を保育所にさせていただいたんですけれども、先ほども登壇の答弁のほうで、保育所では、だしで味わう和食の日、そういったような取組も行っているというお話でした。改めてこの保育所においての食育の取組、もう一度詳しくお聞きしたいと思います。お願いします。

◎ 健康福祉部長  公立保育園では、一般社団法人和食文化国民会議が主催する、だしで味わう和食の日の事業に賛同いたしまして、平成29年度から毎年11月24日が和食の日、いい日本食ということで、11月24日の和食の日に合わせて、各園で食育事業を実施しております。
 具体例を申し上げますと、例えばさつき保育園では4・5歳児のクラスの児童が昆布、かつおぶし、煮干しのだしを実際に取って、香りや味の違いを味わう体験をするといったものを開催しています。

◆1番(武下涼議員) ありがとうございます。だしを味わうということで3種類やるということで、かつ文化の学びもあるということで、本当に幅広い食育活動がされているんだなというふうに思いました。
 学校給食のほうでは、実際に学校の、例えば給食センターの1日であったりとか、献立表であったりとか、給食だよりであるとか、給食のレシピだったり、蕨の給食を作ってみようというような取組を既にホームページも展開されているかと思うんですが、先ほど登壇でもありましたとおり、市の食育を考える上では学校給食センターであったり、児童福祉課に配置されている栄養管理士、または保健センターという中でいろいろな取組が展開されているというお話でした。
 ただ、保育所に限っては、そういった取組がなかなかこのページ上でも伝わってこないというところもあって、市民の食育の発展を考えたときに、やはりこういった保育所の取組ですとか、学校は既に取り組んでいるということもあるんですけれども、ぜひそういった保育の側からの情報発信に努めていただきたいと思っているんですけれども、その辺りの見解を伺いたいと思います。

◎ 健康福祉部長  学校給食センターのホームページ見ますと、レシピの提供なんかもされているといったところは承知しております。
 保育園のほうではこれまでも献立表を毎月発行しています。当然ですけれども。食育だよりのコラムでは人気メニューのレシピをお伝えしております。市のホームページにもレシピの提供については、保護者の皆さんにも有効に活用していただけると思いますので、今後検討していきたいなというふうに考えています。

食育と農政の関わり

◆1番(武下涼議員) ありがとうございます。
 ちょっと細かい話にはなってきますが、実際に献立表を見ても、どういうふうな料理が出来上がるかとか、献立表だけだとなかなかイメージがしづらい点もやはりあると思います。
 そういう意味では、何か力を入れているとか、特別な日の給食の献立であるとか、そういったものについては、ぜひ写真つきで、学校給食のほうもそうなんですけれども、ぜひそういった形で分かりやすく食育の活動が伝わるように、または実践できるような取組に努めていただきたいことを要望いたします。
 それから、先ほどお話ししたのは食育に関わる情報発信の発展ということで、要望とさせていただきました。
 登壇でもお話がありました学校給食のほうでは、地産地消の地元で取れた野菜などを活用しながら学校給食を行っているということで、ただ、やはり限られた農地面積だったりとか、農業者の方もいらっしゃるということで、どれだけ確保できるかというのはやはり課題になるんだろうなというふうに思っております。
 その点で、今回の通告にも出している多様な連携というのが、実は農業者の方とどういうふうにつながりながら発展できるかというのは大切な視点だと思っておりまして、今、農林水産省のほうで見ても、やはり農林水産業との関わりをどうやって構築しながら発展させていくか、それをどうやって市として取り入れていくかということの施策が幾つか示されておりまして、蕨市としての農政としての食育との関わりなどをお話しいただきたいと思うんですが、お願いします。

◎ 市民生活部長  農政との関わりということで、市民生活部のほうからお答えをさせていただきます。
 基本的には今、議員さんおっしゃられたとおり、全体の規模としては、他施設を比べても少ない面積で収穫しておるところで、収穫用としてもなかなか提供していける数の確保というのは非常に難しいのかなと。
 また、恐らく学校等、ある程度のタイミングでメニューを決めていく中で、実際そのタイミングで本当にお出しができるのか。何か台風等々のトラブルによって急に育っていた作物が駄目になってしまうと、こういった懸念もございますので、その調整というのは非常に難しいというふうに考えております。
 また、先ほどご指摘いただきました有機農産物の関係でございますが、蕨市におきましては、農薬等を全く使わないというのは難しいというふうには聞いております。ただ、例えばわらびりんごに関しましては、春先に1回のみの農薬の散布のみで育成をしているということで、非常に農薬等の害が少ない健康的なものを栽培しているというふうに伺っております。
 基本的には、一般的なお話としては、収穫までどうも10回ぐらい野菜などについては農薬を使うことが望ましいというか、必要になってくるようなんですが、蕨市におきましては、都市部ということで虫自体が少ないという可能性もあるんですけれども、実際に農家さんごとに差はあるんですけれども、農薬の散布は二、三回程度にとどめておるということを聞いておりまして、そういった面でも非常に低農薬の、非常に体にとっても優しい野菜のほうが栽培できているのかなと思います。
 実際この有機栽培というのを実施しようとすると、実はいろいろな条件であったりとか、認証が必要であったりとか、ハードルが高いところではございますので、蕨市、なかなか地域的な特徴というのがありますので、そういったものを生かした、体に優しいそういった野菜作りというのは心がけているということで伺っております。

◆1番(武下涼議員) ありがとうございました。蕨の野菜の特性などを含めてご説明いただきましてありがとうございました。
 確かに保育所、小・中学校給食の中で、有機というのは非常に確保するのが難しい農産物ということもありまして、低農薬のところをうまく活用するということもありました。
 いずれにしてもどの分野でも一歩一歩の調査だったりとか、先進自治体の事例などを受けて、導入に向けて進んでいくというのもほかの自治体でもあることですので、ぜひ今ある取組を大事にしながら進めていただきたいということをお伝えしたいと思います。
 この蕨の低農薬で作られている野菜というところで、これはこれとして1つの提案として、要望としてもありますけれども、聞いていただけたらと思うんですが、有機農産物については、地元の農業者さんの理解であるとか、様々関係者の中でどうなっていくかというのがとても大切になっておりまして、気持ちとしては有機農産物の栽培を奨励できるタイミングがあればしていただきたいなということで、なぜかと言いますと、国のほうでも有機農産地づくり推進緊急対策事業であったりとか、有機農業推進総合対策緊急事業というものが出されていまして、さっき言った総合対策事業については都市部向けの補助金だというふうにも言われております。
 この有機農産物につきましては、今、時代が新型コロナの中でどうやって生活をしていくかということもありまして、生活様式の変化に伴って市民の皆さんの健康の意識も高まっていまして、より安全・安心な農産物を求めるニーズも実際のところ高くはなっているのではないかなと思います。
 この農業者の方が有機農産物生産、オーガニックに取り組むということについては、食の安全ももちろんですし、農業者の経営の観点からも、もしかしたら有効な手段ではないかと私なんかは思っております。そういった意味でも有機農産物というのは奨励していただきたいんですが、ただ、蕨の地域の状況を考えますと、農業者の皆さんの農地の現況でありますとか、栽培品目もそうなんです。農業従事者の体制など、状況が異なっていまして、そういう意味では個々の事情に合わせた対応が大切になってくるんだろうと思います。
 農林水産省の補助金の活用の検討も含めまして、農業の営農の継続ですとか、農地維持に向けた支援の一環として有機農産物、農業者の経営の安定につながる1つの手法として全国各地、今事例が増えつつあります。
 そういった意味でも農林水産省のホームページも割と検索しやすくなっていたりとか、私もちょっと問合せをさせていただいて、丁寧にレクチャーなどもしていただきました。情報収集のほうは引き続き行っていただきたいということの要望と、また、もし有機農産物の栽培に積極的に取り組む農業者の方がいらっしゃるようであれば、個別の状況に応じて情報の提供ですとか、支援に努めていただきたいということを改めて要望させていただきます。
 給食における有機農産物なんですけれども、オーガニックを実施した自治体は今139自治体あるということで、また、学校給食有機化に関する中間報告というような論文も出ております。その中には、先ほど登壇でもいただいたような安定供給をどうするのかというのと価格の問題ということで示されておりまして、価格の問題を緩和するという意味でも、農林水産省のさっき言っていた総合対策事業というんですか、そこで試験的に有機野菜を導入する際、また、通常購入する際の差額分については補助を出しますよというようなところがある。ただ、市内の中での協議会を設置したりとか、幾つかの条件があるので、これについてもなかなかすぐに実現するということは難しいなというふうに思うんですが、そういうところにもぜひチャレンジをしていただきたいなということも、これも併せて要望とさせていただきたいと思います。
 最後に、この食育については、次期計画に向けてのお話を伺いたいなと思います。先ほど言いましたとおり、わらび健康アップ計画の中に食育の計画が入っているということでして、その内容自体は本当に基本的な事項を定めているということなんですね。
 ただ、そこにやはり一歩踏み込んだ形での農政との関わりというのもぜひもう一歩踏み込んだ形で、食育基本計画に盛り込んでいただきたいなというような思いもありまして、よりその内容を充実していただきたいなということを考えているんですが、担当のほうの考えをお伺いしたいと思います。

◎ 健康福祉部長  来年度は食育推進計画を含むわらび健康アップ計画の策定年度ということになります。議員が今ご提案されました農政との関わりといった部分のそういった観点も留意しながら、市民の皆さんが心豊かで健康な生活を送れる、そういった計画の内容の充実に努めていきたいなというふうに考えています。

蕨市個人情報保護制度の改正にあたってのパブコメの結果

◆1番(武下涼議員) 引き続き農政との関わりもしっかり取り組んでいただきたいことをお願い申し上げます。
 コロナ禍においては、やはり食育というのがとても今大事になってきているのかなと。なかなか食事というのは、会話をしながらだったりとか、親しい仲間と一緒に、友人と一緒にとか、例えば学校の友達とか、そういったことを通じて人間の人格形成になるし、いい影響を与えたりするのが食育、一緒に食べる、共食とも言いますけれども、そういったことが蕨で発展するように、引き続き努めていただきたいということを最後に申し上げて、この質問を終わらせていただきます。
 次に、個人情報に関わってでございます。先ほどパブリック・コメントのお話がございました。端的にお聞きしますが、このパブリック・コメントというのが一体どういった、どのような結果であったのかということと、その結果をどのように受け止めておられるのかということをまずお聞きしたいと思います。

◎ 総務部長  パブリック・コメントでございますが、件数としてはゼロ件ということで、ございませんでした。
 また、その結果を受けてということでございますが、パブリック・コメントに当たりましては、条例案の概要として開示等請求の費用負担、こういったものでありますとか、あと決定期限などを現行制度と同様であるということをその中でご説明をさせていただいております。
 そうしたこともありまして、市民の皆さんにとりましては、受入れやすい条例案というふうな受け止め方をしていただいたのではないかというふうに考えております。

◆1番(武下涼議員) 受け止めの考え方については承知をいたしました。
 少し事例を出したいと思いますけれども、蕨というのは、特に改正法との関係で言うと、さっき言った手数料の問題だというお話でありました。
 ただ、自治体によっては、例えば先ほど登壇でもお話ありました、審議会のいわゆる廃止です。その代わり、国の個人情報保護委員会に問い合せるというお話で、例えば私なんかが事例として見たのは、世田谷区のお話でございます。世田谷区につきましては、世田谷区独自で定めている条例もあることから、また、個人情報というものを市民の皆さんにどう理解してもらうのかということも含めまして、広報「せたがや」、改めて特集号というものを作りまして、ぜひ条例素案にご意見、ご提案お寄せくださいということで、返信用はがきもつけながら非常に細かな取組がされていたということがありました。こういった取組をやっているのは本当に数少ないです。ただ、私が見つけられた限りはこういった細かな、広報紙に載せたりとかやっているのは世田谷区ぐらいしか見つけられなかったというのもあって、取組としては少数派なのかなというふうには思いますが、ただ実際、行政という機関が市民の情報、かなり本当に集中するところなので、市民の皆さんにとって個人情報を自治体がどう扱うのかとか、自分に果たしてどういう権利が付与されているのかというのを知る中で、個人情報保護制度と向き合っていくというのはとても大事なことだと思っておりまして、改めて、先ほど広報でもお知らせをしていますよというふうなお話だったんですが、この改正を機に改めて市民の権利がどうなるのかとか、市民が行政に例えば何を請求できるのかとか、そういった分かりやすい個人情報保護、自分たちの情報を保護する、そういう手だて、学ぶ機会を充実させる必要があるのではないかなというふうに考えているんですけれども、担当の考えをお伺いしたいと思います。

◎ 総務部長  今、議員のほうからお話もございました世田谷区の取組等もホームページで私も拝見させていただいて、確かに参考にさせていただくような表示であるとか、そういったものも見受けられたところでございます。
 そういったことも踏まえまして、今回のこの法改正の概要でありますとか、また、市民の方の手続、こういったものの説明などについては市ホームページの掲載内容というものを工夫をいたしまして、今後より市民の皆さんに分かりやすいような形での周知に努めてまいりたいと考えております。

◆1番(武下涼議員) ありがとうございます。ぜひお願いいたします。
 もう1つ、今回の改正個人情報保護法の関係で、行政機関等匿名加工情報の提供というものが新たに加わっております。こちらにつきましては、当分の間は、都道府県及び指定都市のみに提案募集を義務づけるということになっておりまして、それ以外の地方自治体の当該情報の提供に関わる制度の導入は、あくまでも任意だということになっております。
 この行政機関等匿名加工情報の取扱いについては、本市はどのような取扱いをしたのか、お伺いしたいと思います。

◎ 総務部長  匿名加工情報の取扱いということでございます。現行制度におきましては、本市としましては、個人情報の保護を重視する観点から導入というのは見送ってきたところでございます。
 また、改正法におきましては、この制度の提案募集の義務づけというのが都道府県、指定都市のみに限られていたということもございますが、市としては引き続き導入を当面は見送るという方針で考えておりまして、今後も技術的な課題を含めまして、先行する自治体の事例などは注視しながら見てまいりたいと思っております。

西口再開発事業の工事エリアの交通安全対策の拡充を

◆1番(武下涼議員) ありがとうございます。
 今は義務づけはされてないというような状況であります。そういった匿名加工情報の内容につきましては、かなり不確定な状況もありますし、自治体がどういうふうに対応して、どういう結果が生まれたのかというのもなかなか出ていないという状況の中で今回の判断に至ったんだなというふうには理解をいたしました。
 そういった意味でも、まだ今は義務づけされていないという状況ですので、その辺りも含めまして、ぜひ市民の方に分かりやすい情報発信に努めていただきたいということを重ねて要望いたします。
 個人情報保護につきましては、これで終わらせていただきたいと思います。
 次に、本市の交通安全対策について再質問を行っていきたいと思います。
 この西口の工事エリアにつきましては、会派としてもそれぞれの方面からご意見等、市民の方からいただいておりまして、例えばあそこの工事エリアの周辺、死角が多くなりまして、歩行者であったりとか、自転車などの接触の危険を感じると、そういったようなお声も伺ったりとか、時間帯によっては通勤の自転車でありますとか、学生の自転車が行き交うということもありまして、そういったような危険を感じるといった声を伺っております。こうした声を伺っておりまして、実際市に対してはどのような声が寄せられているのかということで、その辺りを少しお聞きしたいと思います。
 続けてありまして、もう1つ、登壇の答弁のほうで道路封鎖というようなお話もありました。再開発事業の施工中の交通影響で、さっき登壇でもありました道路封鎖などによる影響、そういったような影響というのはどのように想定されたのかというのを併せてお聞きしたいと思います。
    〔都市整備部長 登壇〕

◎ 都市整備部長  再開発事業の工事の影響ということで、市民からどのような声が寄せられているかということと道路封鎖の影響というご質問ですけれども、事業の進捗によって既存建築物の解体が現在進められているというところでございますけれども、この間、隣接するより第1工区の居住されている方が駅前広場から南町方面に抜ける一方通行の道で、歩行者や交通車両がふくそうしていると、そのような意見をいただいたことがありまして、早速、ご意見をいただいた方と一緒に再開発組合の事務局や工事施工者、それと担当職員において状況のほうを確認させていただいたことがありますけれども、問合せ自体はさほど来ておりません。
 それから、道路封鎖の影響ということでございますけれども、駅と南町を結ぶ動線が絞られるため、一方通行の道で交通量が増えるものと考えておりましたけれども、駅前広場に面するところ、また、一方通行の道に面するところ、建物の解体が進んでいるわけですけれども、これに必要な仮囲いについても必要最小限ということでお願いしておりまして、3月の解体工事が完成次第、元の位置に戻るような状況でございます。
 その後の本体工事の際にもこの仮囲いについては、可能な限り敷地のほうに後退して設置していただくようにお願いもしているところでございます。
 いずれにいたしましても工事期間中は、今後もご迷惑をかけることになろうかと思いますけれども、事業が完成した暁には、一方通行の道は、現状歩道のない8メートルの道なんですけれども、これが12メートルに拡幅されて歩道が整備されるとともに、再開発敷地内にも壁面後退によるスペースですとか、また、駅まで続くプロムナードなども整備されますので、安全・安心な歩行空間ができるものと思っておりますので、ご期待いただければと思っております。

交通安全対策を考えるうえで、独自交通量調査を実施

◆1番(武下涼議員) ありがとうございます。ただいまご答弁いただきましたこの再開発事業においては、自治体と施工業者と、あと組合という中で、なかなかそれぞれのところでの取組ということになりますので、今のご答弁が到達点ということで理解をいたしました。
 交通安全対策という観点から、議長にお許し得ましたので、少しパネル等を示したいと思います。
 蕨駅の西口の先ほどお話しいただきました駅と南町を結ぶところがちょうどこの丸い  ところだと思いまして、私も交通量調査なるものをちょっとさせていただきました。こういった感じです。時間帯としては、ちょっと中途半端で申し訳ないんですが、7時58分から8時58分、1時間交通量調査をさせていただきまして、方向としては、赤の丸印で示した南町に向かうのが①の方向としてカウントして、南町から駅に来るところを②の方向として調査をさせていただきました。
 調査区分の分類としましては、自転車と自動車、二輪車ということでカウントしまして、ここに人というのが入っているんですけれども、この7時58分から8時10分までの間に残念ながら人の数までは集計できないぐらい人の流れが多かったので、あくまでも自転車と自動車と二輪車に限って調査をさせていただきました。
 この人1、1、2となるのは、この1の人の方は、車椅子をご利用されていたという方で、次の8時20分から8時半までの間に通った方はつえをお持ちになって歩行されていたという方、8時30分から8時40分の2という人というのがベビーカーを押されていた方ということですので、一応カウントとしてこういうふうに載せたということでした。
 私の見立てとすれば、8時以降が人の流れが多くなるんではないかなというのがありまして、一番分かりやすいのが交通量時間変動図というのを見ていただくと、7時58分から自転車61台、自動車20台、二輪車2台で総計で84台。8時10分からの時間帯になると、自転車が122台、自動車が17台、二輪車が2台、総計で141台。8時20分から8時30分の間には総計で150台ということになります。
 今、写真の西口のほうを見ますと、これ大体8時ぐらいの時間帯ですかね。これが10分とか20分とかになると、もう少し人の出が多くなって、学生の自転車だったりとか、通勤の自転車が多くなるということで、少しこういった状況を共有させていただきたくてパネルを示しました。
 そこで交通安全対策ということで、このエリアのところに路面標示、いわゆる区画線であったりとか、道路標示の拡充の必要性があるのではないかなということで、考え方をちょっとお聞きしたいということと、一時的でも、先ほど言った時間帯によってかなり人の流れが変わってくるという特徴もあります。
 先ほど示したパネルの写真は、今朝の話なんですけれども、雨が降ったりだとか、例えばあそこら辺は商業がありますので、お店もありますので、仮に搬入の車が入ったときには、さらに道路の幅員というのが狭くなるということもありまして、自転車だったりとか、人の接触リスクが高くなるんではないかなというふうに思っております。
 そういった対策としても、これは京都市の事例なんですけれども、これも併せて議長の許可を得ましたので、ちょっとお示ししますけれども、あそこは一方通行でして、自転車専用レーンというのが多分設置できないですね。そういったところで、こちらなんですけれども、これは区分で言いますと、車道混在の中での自転車走行位置の明示区分ということで、京都の町もかなり区画は整理されているんですけれども、狭いところもありまして、自転車のピクトグラムが60センチメートルぐらいで確保しているということなんです。この自転車のピクトグラムの隣に赤いラインが引いてあるかと思うんですけれども、こちらにつきましては、自転車レーンという位置づけではなくて、あくまでも自動車のスピード抑制効果を目的とした線ということで、一方通行が多かったりとか、道路が非常に狭かったりとかしているような自治体ではこういったような工夫もされているということで、これはこれとして事例を共有したいと思います。
 今、事例なども示させていただいたんですけれども、ぜひ公共交通空間の快適な状況であったりとか、歩行者も含めて自転車も含めて、自動車も含めて、今の状況を見ますと、自転車が歩行者の間をジグザグと縫って進んでいくとかそういった状況も見受けられましたので、ぜひこういった表示の部分で工夫をしていただきたいなというふうには思うんですけれども、担当のほうのお考えをお聞きしたいと思います。

◎ 市民生活部長  ただいま駅前再開発事業実施区域の道路の状況をご説明いただいたわけなんですけれども、私ども市民生活部のほうにもお声のほうは様々届いておりまして、通勤通学時間帯、駅からの動線、駅への動線ということではかなりの人の数、また自転車の数というのがあるというのは承知をしておるところでございます。
 実際に交通弱者であります歩行者、また、車に対しては当然自転車も弱者ということになりますので、こうした安全を確保しながら、人、自転車、車をどう動かしていくかという観点になるわけなんですけれども、実際道路の幅員を考えますと、今ご指摘いただきましたが、京都市の例、歩道部分、人が通れる部分をかなり広く取っているような印象を受けるんですが、実際にこれが朝夕の人通りに対してのキャパとしてどのぐらい必要であるのか。逆に余りそれを取り過ぎますと今度実際の車が通っていいよといいますか、通れる部分というのが区画線上は非常に狭くなってしまう。こういったジレンマも正直感じておるところでございます。
 私ども今、対応中ではあるんですけれども、オリジナルの電柱幕というものを今後掲示をしていって、これは発注済みなので、できれば年内ぐらいにつけたいなと思っておるのですけれども、まずはこういったもので対応していきたいと考えております。
 また、正直この問題というのは数カ月で終わる話では当然ございませんので、ある程度長いスパンで考えた上での、例えばそういった道路標示であったりとか、そういった部分についても併せて考えてまいりたいと思います。

◆1番(武下涼議員) ありがとうございます。引き続き取組をお願いしたいと思います。
 先ほど自転車のお話もさせていただいたんですけれども、これも交通安全計画に関わることなんですが、私も趣味として自転車で走ったりとか、自転車がてらに県の防犯サポーターもやっているということもありまして、パトロールをさせていただく機会があるんですけれども、スポーツ型の自転車というのが非常に増えてきたのかなということですとか、あと電動自転車が非常に増えてきたということで、埼玉県のほうにも自転車活用計画というものが出されていまして、自転車を積極的に使っていこうよというような提起もございます。
 私もちょっと懸念するところはあるんですけれども、まずこの自転車活用計画と本市の計画というのがどのような関係なのかということと、県のほうで既に取組施策等を示されているんですけれども、具体化の考えというのはどのようになっているのか、お聞きしたいと思います。

◎ 市民生活部長  ご指摘いただきました自転車活用推進法に基づく埼玉県の推進計画ということで、こちらについては埼玉県、立地的にも非常に平野が多い状況にもございますので、積極的に便利に、安全に自転車を活用していこうよという計画でございます。
 一方、私どもつくっておりましたのは交通安全計画ということで、自転車に限らず、歩行者、自転車、自動車等々を含めた安全に対する計画という、趣旨としては若干異なる部分はあるんですが、殊、自転車という観点で見ますと、やはり先ほど申しましたように、非常に便利な、蕨市においても特に坂道も少ない部分でございますので、積極的に皆さんご活用いただいている中で、どうその安全を確保していくかということで計画案のほうも自転車には触れているようなところでございます。
 こういった自転車、埼玉県については非常にその保有台数も多いということでございますので、そういった部分では活用の部分と安全性の部分、こういったものが両立できるような進め方をしてまいりたいと思います。
 また、今ちょっとご指摘いただきました電動アシスト自転車の関係、あとはロードタイプのスピードが出るタイプ、また、先日お話に上がりましたが、電動のキックスケーター、ああいったものも今後さらに広がってくる懸念がありまして、自転車と衝突しても当然危険は危険なんですけれども、そのスピードに比例しましてもっと危険度というのは上がってまいります。電動自転車につきましては、特に、お子さん連れの主婦の方なんかも使っていらっしゃるのかなと思うんですけれども、スピードが出て、危険に対して、ブレーキをかけて止まるまでの実際の空転期間といいますか、そういったものも考慮しますと、非常に危険が伴う乗り物だというふうな印象もございますので、やはりこういったものも私どものこの安全計画含めた中でしっかりとこういった安全性の周知、確保をしてまいりたいと考えております。

◆1番(武下涼議員) ありがとうございます。どうしても蕨の場合は、一通が多かったりとか、北町のほうなんかは特にそうなんですけれども、一通が一通で重なっていたりとかしてちょっと分かりづらい部分もございます。道路の幅員もそこまで広くないという中で、スピードの出る、小回りの利く自転車であると、やはり危険度が増すということもありまして、改めて蕨市の、車もそうなんですけれども、車の分かりづらい一通の表示が、車の運転手からするとちょっと分かりづらい部分もあったりして、一通なのに侵入してしまうようなケースも私も見たことがありまして、慌ててその車が一通から抜け出すように出てくるんですけれども、そういったこともありまして、こうした蕨の道路の状況ですとか、また、自転車の性能に伴う危険性という情報発信をしっかり努めていただきたいなということを要望させていただきたいと思います。
 次に、第5期埼玉県通学路整備計画の話に移ってまいりたいと思います。
 主には整備計画につきましては先ほどご答弁いただいたように、45件中9件進んできているというふうなお話がございました。
 整備計画に記載のない改善要望について少しこちらから2点ばかりお話をさせていただきたいと思います。
 先ほど言いました北町1丁目の蕨陸橋を下りたところの一方通行の道路が実はございまして、そこを進んでいくと、一通と、車の運転手からすると、道路標識であったりとか、路面標示に一定工夫が必要なのではないかなというのもありまして、その辺りの考え方もそうなんですが、この道路標識の向きの微調整というのもどのように行っているのかということをまず1点お聞きしたいということ。
 もう1つ、中央3丁目のコンビニ、いわゆる中央浄水場通りなんですけれども、こちら中央のほうで、鈴木議員も把握しているというところで、ちょっとご質問させていただきたいんですが、そこの交差点、信号が置かれていないんですね。ただ、信号には設置基準があるというのはもちろん理解しているんですけれども、小学生などもそこの交差点というのは利用していまして、信号を設置する必要性があるんではないかなというふうに話し合っておりまして、今回、市の考えはどのようかということでお伺いしたいと思います。

◎ 市民生活部長  まず一方通行の関係でございます。私どものほうでもこの問題、年間に何回かお聞きすることがございます。
 実際にその標識、例えば一方通行の標識であったりとか、あと分かりやすいのは進入禁止の赤い標識、実は設定されていない箇所というのも、これは警察のほうの設置主体になりますけれども、ただ、設置の向きというお話もあったんですけれども、これ運転手さんのほうに、例えば右折ができないというような指示をする際に、運転手さん側に余り向けてしまうと、どっちの道が進入禁止なのか、非常に分かりづらくなるということで、角度につきましても警察のほうでは十分状況を判断した上で、当然つけておりますので、この部分につきましては、もし何か車がぶつかって曲がってしまったということであれば、ご連絡いただければ我々のほうからも連絡して調整のほうはさせていただくんですけれども、角度につきましては、ある程度警察のほうで判断をされているというふうに理解しております。
 また、中央3丁目の交差点の部分でございます。私のほうでもよく車等でも通らせていただいておりまして、今話題になっております歩行者優先の横断歩道、よく話に上るようなところでございまして、今、議員さんからもご指摘いただきましたように、基本的には基準といたしましては前後の信号との間隔が150メートル以上あること。これ以下で設置をいたしますと、どうしても渋滞等々の懸念が生じるということで、県警の見解といたしましても非常に設置が難しい箇所だというふうには聞いております。
 しかしながら、今言った小学生の方がちょうど通るような横断歩道でもございますので、実際には私どものほうから蕨警察のほうに取締りのほうを重点的に行ってもらうようなそういった要望はさせていただいております。

蕨陸橋の自転車逆走対策を

◆1番(武下涼議員) ありがとうございます。なかなか信号設置は難しいということですが、それに代わるような手段を今、工夫など取り組んでいるということで、ぜひその辺り努めていただきたいと思います。
 ちょっと質問をし忘れたものが1点ありまして、これも自転車に関わって、全体の交通安全に関わることでもあるんですが、さっき蕨陸橋の話をしたんですね。蕨陸橋の自転車専用通行帯が設置されているんですが、実は逆走される方もいて、少ないとは思うんですが、私も何度か目撃はしたりしますし、お声を頂戴するときもあるんです。どうしてもその自転車通行帯の舗装の部分が進入禁止というふうに止めていなくて、自転車は左側通行というような文字が入っていて、明確に規制をしているというわけではない標示で、どうしても進入禁止というのが見づらい中で逆走に至っているというケースもあるかと思いますし、単純にショートカットというマナーの問題でされている方もいるんですが、少しその辺りの蕨陸橋のほうの、これは川口に係ってくるということもあるんですけれども、ぜひその逆走対策というものをしていただきたいなということ、その際に当たっては自転車レーンにおける逆走警告装置の効果分析というような土木計画学とかというものがありまして、その中で実証実験というところで、デジタル表記にするのか、それとも看板にするのか、それとも人が立って、こういった看板を掲げて、どっちが効果があるのかということを検証したものがありまして、その際に自転車レーンにおける逆走の警告で一番適していたのが、人が立って「逆走禁止です」というふうにプラカードが立ったほうが最も効果的だったというのが実証としてされたということだったんです。それをするかどうかというのは取りあえず検討していただきたいんですけれども、まず逆走対策について対策を打っていただきたいなということで、少し考えをお聞きしたいと思います。

◎ 市民生活部長  蕨陸橋の自転車通行帯の逆走対策ということで、今、議員さんがご紹介されたとおり、路面標示のほうは、私ども事前にお話をお伺いしておりましたので確認したところ、しっかりされてはおりました。
 ただ、自転車に乗っていらっしゃる方、本来は下を見ているというよりは前を見ているわけでございますので、やはりこういった道路標示の目立ち方といいますか、こういったものは、まだまだ検討の余地があるのかなというふうに思います。
 ただ、こちらの道路は県道ということになりますので、そういった整備につきましては当然、県所管になりますので、私どものほうでも交通の実情を踏まえた上で、様々な要望を上げてまいりたいと考えております。

◆1番(武下涼議員) ご答弁ありがとうございました。引き続きそういった対策等努めていただきたいということを最後に要望いたしまして、一般質問のほう終わらせていただきます。ありがとうございます。